NEMURENU第60回のテーマ発表、互選結果
互選結果発表
前回第59回「テーマ：蜜蝋」の解題では久しぶりにメンバーによる互選が行われました。シンプルで良いですね、互選。
良い作品を3つ選ぶという事でしたが、良い作品が多く三つ絞るのが難しかったですね。
それでも厳かに投票が集まりまして、粛々と集計の完了です。果たして結果は、栄えある三賞に選ばれる作品は！
さあ……ッ、全国のNEMURENUファンの皆様、お待たせ致しました。いよいよ結果、発表、です………ッッーーーーーーー！
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どうも、ムラサキ21号です。
4月も中旬を過ぎますと春も晩春ですね。陽気もすっかり暖かくなり、冬の面影も影を潜めて狂おしく春。桜吹雪が旋を描いて待っています。
先日、山梨に桃の花を見に行きました。
桃園では桃の花と菜の花が満開で綺麗でしたねえ。富士山麓に新しい道が開通したので桃園が近くなったんですね。今までの半分の時間で行ける。新しい道ができると新しい知見も得られる。道の先には新しい文化が待っている。道が開かれるのは良いことです。
あ、写真をご覧になりますか？
数点写真を撮りました。
見事なものです。ええ、写真の腕前ではなく、桃が、ね。
桃園
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それでも厳かに投票が集まりまして、粛々と集計の完了です。果たして結果は、栄えある三賞に選ばれる作品は！
さあ……ッ、全国のNEMURENUファンの皆様、お待たせ致しました。いよいよ結果、発表、です………ッッーーーーーーー！
互選結果発表
天賞（特選）
「何も書かれていない手紙が途絶えた時」くにんさん
「宮脇朔太郎の隣人は泡姫」御首了一
地賞（入選）
「文明大火」葵さん
「サラブレッド」千本松由季さん
人賞（佳作）
「蜜蝋部屋にて」朝見水葉さん
と、このような結果に。
くにんさんと御首先生が同点で天賞。
葵さん、千本松さんが同点で地賞。
次いで朝見さんが人賞となりました。
が、実は天地人がそれぞれ一点差。票が割れて僅差となりました。今回は読み応えのある作品が多かったので、選ぶのが難しかったですね。
くにんさんの作品は世界情勢を風刺的に切り取り、それを戦場では無く「戦争の終わりを待つ人々」の視点から描かれました。くにんさん持ち前のソフトタッチと戦争を描写しない戦争物語という婉曲的表現に評価が集まりました。
葵さんの作品は主人公達の葛藤がよく描かれていました。ストーリーは今回集まった作品の中では一番練り込まれていたのではないでしょうか。白黒のつかないアイロニカルなエンディングも評点の高まった要因だったと思います。
千本松さんの作品は構成が難しく、一般的な評価を受けにくいように思っていましたが、多くの票が集まりました。メンバーは千本松さんの作品を読み慣れているので、「読み慣れていない今回のようなスタイル」に興味が集まったのでは無いでしょうか。表現や物語性を詰めずに、構成重視でスピード感のある展開も良い技巧でした。
朝見さんの作品は物語の背景が不透明なまま進展するので、好悪の別れるところですが、表現力は随一で、票は否が応でも集まる所です。今回の作品は密室の中に聞こえる内外の音だけ。背景が不透明ながら、物語展開のための情報量が制限された事で微かに積み重なる物語が読み手に分かりやすく伝わったのだと思います。全編に渡って緊張感の漲る良作でした。
御首先生に投票くださった方、ありがとうございます。小説の良さとは無関係ですが、冒頭に「あらすじ」を付けたこと、最後に梗概を付けた事で、読者様が物語世界に入りやすく、読後の振り返りがしやすくなった事が僅かに評点を上げたように思います。あらすじや梗概をまとめる事で、見えるものもありますので、お時間がある時は付けてみるのも良いですよ。
次回テーマ
そして、もうひとつ同時進行で進んだ「次回テーマ」の投票も集計が終わりました。
この度は全部で12ヶの候補がありました。
おかしな候補が多く、特にウンポロフェモシなどは検索しても出てこない言葉であったので、意味を成さない造語……？だったのかなあ……？
それとも異国の言葉だったのでしょうか……。
分類すると
名詞4ヶ……龍、鯉、金魚、ほうき星
修辞された名詞4ヶ……絶対の向こう側、こんにちはチャカチャン、ゼッタイのソウタイ
シチュエーション3ヶ………何も思いつかない、お客様の中に神様はおられますか、異世界転生しようと思ってトラックに轢かれてみた
動詞1ヶ………押す
分類不能1ヶ……ウンポロフェモシ
と、このような分類です。バラエティに富んでいますね。
いつもは票が散らばって僅差で決定する事が多いのですが、今回は圧倒的大差で一位が決定しました。
どれか分かりますか？
（予想タイム！）
ところで私、いま梅こぶ茶をインターネットで買おうと思っているんですが、種類があり過ぎでどれにしようか迷ってるんですよ。近所のスーパーで売っているのは定番の玉露園ですが、缶入りのものしか無いので、缶のないお徳用を買いたいと思っています。安いものは単なる粉末で飲んでても面白く無いので、玉露園のような梅肉入りの物が良いですね。不二食品の梅こぶ茶（梅肉入り）は、個包装100包入りのものが2000円くらいと安く？売っていて、これにしようかなあと思ったのですが、でも100包も飲むか分からないじゃないですか。途中で飽きるかもしれないし。安く買うなら個包装じゃないものなんでしょうけれど、それだと湿気そうだし云々……。
あだしごとはさておき。
それでは次回テーマの発表です！
この画像はAIさんに「藤子不二雄のドラえもんみたいな絵柄で、飛行機の中でキャビンアテンドさんが乗客に「お客様の中に神様はおりませんか」と訴えているところを描いてください」
とお願いして生成された画像。
ドラえもんみたいな絵柄と指定したら、ドラえもんが出ちゃった！
そして「NO GOD!（神はいない！）」と絶望的なセリフが！
ドラえもんから言われると絶望感が増しますね。
ドラえもんから言われたくない台詞、ナンバーワンです。
今までAIはイラスト中に文字の生成がでできず、文字のような文様が並んで気味悪さを醸し出しておりましたが、文字が書かれると少しイラストに親近感が湧きます。AIイラストに特徴的だった「不気味の谷現象」が上方修正されてきています。
というわけで今回のテーマは圧倒的大差で
「お客様の中に神様はおりませんか」
に決定しました！
今までを考えると「シチュエーション」がお題になっている時は割と名作が集まるんですよね。
募集要項
次回、文芸ネムレヌ第60回「お客様の中に神様はおりませんか」
募集要項
文芸ネムレヌ第60回募集要項
テーマ「お客様の中に神様はおりませんか」に沿った作品を募集。集まった作品は文芸ネムレヌ第60回マガジンに収録されます。
noteの中の作品であればどんな作品でも応募可能。新作、過去作問いません。文芸、写真、イラスト、漫画、音楽、動画。オールジャンルでご参加出来ます。
締切は5月末日頃。
参加方法、記事にハッシュタグで「ネムキリスペクト」と付けた上で
この記事のコメント欄にご参加の旨をお申し出下さい。
皆様の力作を期待しております！
本日のご案内はムラサキ21号（ムラサキ事務所）でした！