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わたしのサボテン


いつからだったか。
気づけば体からサボテンが生えるようになっていた。

それは、かつて身を守るためのものだっただろう。確かに、過去この棘は自分自身をわずかかもしれないが守ってくれた。

でも、今ではこの棘は愛したい人たちを遠ざけてしまいすぎる。サボテンは、わたしを守ってくれたと同時にわたしを孤独にした。

それでも願う。
いつかこのサボテンに花が咲くことを。
その花を愛してもらえることを。
わたしが愛したい人たちを受け入れられることを。

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