可愛い親父のような

僕が鉄道員という映画を観てて、歌がすごくよかったので調べたら坂本さんの娘さんの名前が出てきて、すぐに「いま鉄道員て映画見たら坂本さんの娘さんが歌ってるんですね!めっちゃいいですね」って伝えたら「僕の曲〜♪」「俺の曲を娘に歌わせたんや」とドヤ顔ラインが返ってきた。おれのまわりは坂本さんを教授や世界の坂本と呼ぶけど、ただのどこにでもいる可愛い親父やないかい。そういえば、ある日、坂本さんの娘さんの動物の殺処分の反対の記事が出てきたので「娘さんもこんな活動やってるんですね」というと「もともと動物が好きで犬猫の殺処分をやめたい運動をしています。日本では年に4万頭もの動物が殺されてます。因みにドイツはゼロ。どうぶつも胸が痛むけど、世界で1秒にサッカー場1つ分の森林が消えているということにも胸が痛みます。また世界て洪水が起きるたびに、膨大な土壌が流失することにも。流れるのは一瞬ですが、土壌が再生するには何年何十年もかかるし、アマゾンのような熱帯雨林では一度壊された土壌は再生せずに砂漠化するのだそうです」と。坂本さんにサッカー場ひとつ分の森が消えることに胸が痛む人とそうでない人がいる、違いはなんだろう、と聞いた時に「感受性かな」と返ってきて、あなたの感受性が強すぎるのか、あなたのような人にはこの世界はとても生きづらかったと思います。海のようです、静かで穏やかな日があれば荒れ狂う時がある。あなたにとって音楽ってなんだったんだろう。

僕が、一度、坂本さんて、怒りながら死んでいきそうですね、って、言ったら、そう願うな、と返ってきました。

当たってましたね。亡くなる直前まで神宮の再開発で怒って、都知事に手紙書いてましたね。怒りながら死んでいったように見えたんですが、最後は穏やかだったんでしょうか。僕は今あなたの住んでたニューヨークにいます。あなたに連れて行ってもらったレストランのBARに今度行こうと思います。

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