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#17 子育ては、何人目だって初めてだらけ(後編)

「二人目だから」にプレッシャー

緊急事態宣言が明けていたため立ち会い出産はできたものの、産後は赤ちゃん(娘)と二人きり。
前回は里帰り先の大学病院で病室がかなり広く、主人も寝泊りOKで、出産から退院までずっと一緒三人で過ごせました。
なので今回の二人きりの部屋は寂しく、とても心細く感じました。

助産師さんが「初日だし、赤ちゃん預かりますか?二人目だし、大丈夫かな?」と声をかけてくれました。
預かってもらいたい気持ちはあるものの、なんとなく「大丈夫です」と言ってしまいました。

確かに「これをすれば良いかな?」というのが、一人目の時よりなんとなくわかる。
実際それを試せば、5個中2~3個はヒットする。
その一方、前回の出産から4年も経って忘れていることも多く、「二人目だから」と言われるのは少々プレッシャーを感じてしまう入院期間でした。

頭の中は8割乳腺炎

一人目の時は乳腺炎に苦しみました。
半端ない痛さと、真冬に大量の保冷剤を両乳へ詰めて過ごす姿が悲しく、泣き明かした前回…。
その教訓からか、今回は常に乳腺炎のことを考える日々。

「幸せいっぱい」と言われる授乳タイムすら、緊迫タイム。
前回は夜は泣けば添い乳で楽をしていましたが、今回は授乳時間にタイマーをセットしてヘッドライトを付けて夜間も真剣授乳…実にシュールな授乳姿です。

飲食、とにかく「詰まりにくいもの」を重視。
夜は母乳が作られすぎないよう、夕食の炭水化物を封印。
大好きなケーキや柏餅も封印。
飲み物は母乳育児用ハーブティーと、めちゃくちゃ苦い牛蒡子を煎じたお茶のみ。

ウィスキーを飲む主人、柏餅をほおばる母、ハッピーターンとカレーを美味しそうに食べる息子を見つめながら、「めちゃ苦…」と言いながら牛蒡子茶を飲むのにも慣れました。

大きな助っ人・息子マンの登場

一人目育児と二人目育児の違いは多々ありますが、恐らく一番大きな違いは「赤ちゃんだけじゃなく、上の子もいる」ことだと感じます。
我が家の場合は上の息子が4歳。
自分でできることも増えており、そこまで手を焼くことはないのですが、息子の癇癪と娘のグズ太郎タイムが被ることも多くカオスな時間が一日2回ほど訪れます。

頭を抱えることもある一方、息子に助けられることも本当に多いです。

妹がぐずれば変なダンスであやします。
料理中など娘から少しの間離れなくてはいけないときも、息子はすっと妹の近くに移動して遊びながら見守っていてくれています。
私がため息をついてしまった時などは、「ママ、頑張ってるもんね」と労ってくれます。
妹のオムツ替えの時は、「優護さん宅配便です~」と言いながらオムツやお尻ふきを持ってきてくれます。

4年前は赤ちゃんだった息子。
今では妹の面倒を見られるほど、ココロもカラダも大きくなりました。
一人目のときよりも大変さは1.5倍増ですが、息子マンのおかげで、楽しさも2.5倍くらいに増えました。

『子は鎹』

子供への愛情から夫婦の仲がなごやかになり、縁がつなぎ保たれる…という意味の例えです。
鎹とは、二つの木材をつなぐコの字型に曲がった釘のこと。

今回娘が産まれたことで、我が家には鎹が2つに増えました。
そしてこの鎹たちは、私たち夫婦だけでなく家族全体の仲を和やかにしてくれます。
子どもが増えたことで今までとは違う関係性が家族間にも生まれ、試行錯誤して、5ヶ月経ってやっと新たな関係性をお互いに楽しめるようになってきました。

本当に、子育てって何回やっても初めてだらけ。
慣れてきたと思ったら、すぐまた違うステージがやってくる。
そうして手に入れた経験を、マイホームという新しいステージに上がるお客様のために役立てていけたら嬉しいな…と密かに思いながら、今日もドタバタやり切ります!

キッチンからパチリ。息子マンと娘と主人が楽しそうに過ごしているのを見ると、疲れも吹き飛びます。


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