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むらの工作室通信 vol.3 『今日はなに作ろう?~小学生のものづくり11月②~』

むらの工作室は、年齢・職業・地域を超えた多様な人たちが集まり、お互いに尊重し合い、新しいモノやコトが生まれる空間を目指して、工具やデジタル工作機械(※)の貸出および利用サポート、ものづくり体験ワークショップの開催などを行っています。

この施設は人口約1,400人の中山間地域、岡山県西粟倉村にて村民や関係人口の方々がテクノロジーを新しい手段としてもっと身近に使える工作スペースとして、西粟倉むらまるごと研究所が運営しています。

※デジタル工作機械…3Dプリンター・レーザーカッター・UVプリンターなど

むらの工作室は、西粟倉村の学童「げんきっこクラブ」と連携し、週に1〜2回げんきっこ開放日を設けており、小学生が放課後に集う場となっています。

さてさて今日はなにつくろう?

👦「さ~!今日はなにを作ろうかな~!」
小学校1年生のHくんが工作室に入ってきました。
今日も工作室は賑やかになりそう。

丸鋸×木材=椅子

小学校4年生のRくん、板材や角材を持ってきました。
👨「これで椅子をつくる!」
椅子?そんな大きなもの、つくれるの?
とびっくりしていると、工作室のマネージャーざっきーとどんな椅子を作りたいのか、どんな風に木材を切ったらいいのか、ディスカッションを始めました。

ざっきー「ここの長さに合わせて角材を切るには、ここは何センチにしたらいい?」
👨「わからん。。。計算してみる。ここからこの長さ分を引いて。。。。」

一生懸命計算するRくん

角材に線を引き終えると、安全眼鏡を装着。
なんとRくん、丸鋸を自分で操作して板を切ります。

※切断するときまで電源は抜いています。

ざっきーが機械の安全を点検し、Rくんがスタンバイしたところで電源を入れます。
がががががが。。綺麗に切れました!

今度は角材をネジで留めていきます。

1日目の作業はここまで。また明日。

翌日の作業は、Oくん(小4)と一緒にチームで取り組みました。

2人でやると、ネジ止め前の角材を持つのが楽そう!
今日は2人で定規と算数とにらめっこ → 丸鋸で切断 の繰り返し。

2日目の作業はここでおしまい。また明日!

椅子づくりは3日目。
👨「今日出来上がるかな。出来るといいな~」

電動ドリルで上手にネジを留めていきます。
(横でざっきーが見守っています)
留めて、留めて、とめて、、
最後のネジを留めて・・・・

電動ドリルもスムーズに使えるようになりました。

完成です!!!

出来上がった椅子に座るRくん

「どうして椅子を作ろうと考えたの?」と尋ねると、
👨「工作室に来た人が座れるように。座れたほうが疲れないでしょ」
と。

作った椅子は家用ではなく、工作室を訪れた人に使ってもらうためのものでした。
誰かのことを想像して、「疲れないように」と想って、それが起点となってできた椅子。
予想したようにはすぐにうまくはいかなくて、それでも投げ出さず、やり遂げたRくん。なんと立派なことか。

こういった工具を使うことができると、自分の考えや想いをすぐに形にすることができる。
電動工具を使うことを厭わず、作りたいものを作り出す、それが小学生でできるなんて、これからが楽しみです。

牛乳パック×輪ゴム=跳ねるおもちゃ

ちなみに冒頭に出てきた小学校1年生のHくんは何を作ったのかというと。。。
牛乳パックのバネです!
見本を見て、丁寧に切り込みを入れて、テープで繋げて、、

丁寧に作業をするHくん

これを小さくたたんで、箱にいれて、誰かに手渡すと、ふたを開けた瞬間にびよよよ~んとこの牛乳パックのバネが飛び出すびっくり箱になるのです。

👨「お母さんへおみやげにする!」とホクホクしたお顔。
お母さん、喜んでくれるといいね!(びっくりするかも)

自分がやりたいことをやる場、工作室

工作室で何をするかは、本人の自主性に任せています。
何をしたいか、何を作りたいか、そのためにはどんな道具が必要か、自分で考えて行動します。
わからないことは、ともだちに聞いたり、まわりの大人に聞きます。

子どもたちは日々成長しています!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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◆お問い合わせ:
一般財団法人 西粟倉むらまるごと研究所                                        むらの工作室マネージャー 山崎
住所:〒707-0504 岡山県英田郡西粟倉村長尾 1464 
E-mail:muramaruken.yamazaki@gmail.com 
TEL:070-1264-7355
◆Instagram:@mu___labo(むlaboの日々の様子やデジタル工作機械を使った作例を発信しています)





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