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自らの手で地域を守るためには

前々回に「基本の4つの備え」の
1「物の備え」、2「室内の備え」をお話ししました。
本日も「室外の備え」について見ていきたいと思います。

※前回の続きです。

前回の記事はコチラから
    ☟

行ってみよう!防災公園
家の近くにある公園の中にも、災害が起きた時に便利になる所があります。

その名も「防災公園」です。
この公園には、普通のベンチがトイレになったり、かまどになる仕掛けが
あります。

また、耐震化された下水道管の上にマンホールが置かれており、
災害が起きた時に、マンホールのふたを開け、便器を取り付けると
トイレができ、テントを張れば周りの人に見られずに利用することが
できるものもあります。

※全てのマンホールが使用できるわけではありません。
 「災害用マンホール」と書いてあれば、使用できます。

先ほど書いた「かまどになるベンチ」は、火を起こせば、調理ができ、
炊き出しをすることができます。

他にもソーラー発電によって停電時でも点灯する公園灯
防火水槽断水時に井戸水をくみ上げるポンプなど、
色々なことができる公園です。

家の近くにあると便利かもしれません。
是非調べてみてください。

地域を守るために何かできることはないのか
もし、災害が起き、自分の家の近くで火災が起きたら、
その近くに人がいたら、助けを求めていたらどうすれば良いのでしょうか。

逃げるという選択肢もありますが、その場の人を救いたいと思う方も
いるでしょう。

そんなときに使える機材があります。
スタンドパイプ」です。

スタンドパイプって何?)
災害が発生した際に、区民が活用できる消火資機材。
道路上にある消火栓にスタンドパイプを差し込み、
ホースをつないで、消火活動を行います。
軽量で毎分100L以上の放水が可能です。
(消防車が入れない場所で使用できるメリットがあります。)

使い方
1.消火栓かぎを差し込み、ふたを開ける

2.パイプを放水口に結合させ、ドライバーを回して、
  パイプに結合したホースを延長する

3.ホースにノズルを結合させ、「カチッと」音がするまで差し込む

4.まっすぐ伸ばし、合図をしてから放水する

断水時には使用できません。

事前訓練を受けてから行ってください。
 (東京消防庁などのサイトから見てください。)

スタンドパイプ以外にもあります。
可搬式消防ポンプ」です。
読み方:かはんしきしょうぼうポンプ

可搬式消防ポンプって何?)
防火水槽やプールから水を吸い上げ、吸った水をポンプで加圧し 、
ホースへ送ることで、1分間に約500L以上の放水ができる資機材。

使い方
1.ドレンコックと放水口バルブを閉め、
  給水管をポンプ給水口に取り付ける

2.給水管を防火水槽に投入する

3.ポンプを起動し、吹き出し口にホースを接続し、火元まで延長する

4.火元に向けて放水する

事前訓練を受けてから行ってください。
 (東京消防庁などのサイトから見てください。)

火災旋風には注意が必要⁈
マンションが多く立ち並ぶ場所で火災が起きると、
                危険性が増すことを知っていますか?
ビル風が吹くと、竜巻のように火が燃え上がる「火災旋風」が起こります。
火災旋風が起きたらすぐに逃げてください。

どれだけ危険なものかというと、
 関東大震災で起きた時に約3万8000人が火災旋風によって
 亡くなっています。

ハワイで起きた「火災旋風」

最後に
長くなりましたが、地域の方と連携することで救える街があります。
自分の身を優先し、その中で地域の人の命も救ってください。
無理せず、慌てない行動が大切です。

本日も読んでいただきありがとうございました。

東京消防庁
東京防災
東京防災(改訂版)



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