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お金のワークからの家族の関係性のワークという話し

先日の「日常で使えるプロセスワーク講座アドバンス」でお金のことについてワークしました。

 ぼくはこれまでお金に困ったことのない暮らしをしてきたのだけど、それは他者(相方、義両親、両親、父方・母方祖父母)に依存したもので、自分自身は稼いでないんですよね。「非正規雇用で低所得だけど社会的に大切だ」と自分が感じている対人支援の仕事をしています。

 だけどここにきて状況が変わり、ぼく自身がある程度稼ぐ必要が出てきました。なんですが、ぼくはお金を稼ぐことにどうも抵抗を感じている。そこを探求したくてワークしました。

お金を稼ぐことの嫌悪感


 ぼくは実家がパチンコ店を経営していて、お金を稼ぐことは他者の犠牲のうえに成り立っているものだと思っていました。子どもの頃お客さんの家族からイライラした声でお客さんを呼び出す電話を取り次ぐこともありました(自宅の電話と店の電話番号が一緒だった)。母は家業がパチンコ店であることを誇りには感じておらず、幼いぼくに常に「絶対にパチンコ店の後を継がないで、いい大学入ってサラリーマンになって」と言っていました。
 大学では商学部に入ったのだけど(理由は商学部なら入れそうだったからで商学には全く興味がなかった)、商学部では学生たちが決まり文句のように「それってお金になるの?」と語られていて、ぼくはそれに対して「何でもかんでもお金を稼ぐことと結びつけようとする卑しい考えだ」と嫌悪感を抱ていて、それで「もっと世の中の役にたちたい」と大学院から社会学を学びました。

商学部学生とぼくとのロールプレイ

 dayaに促されて商学部生になりました。他のメンバーの周りを忙しなく動きまわりお金になるタネを探しています。あまり人に関心はありません。ただ質自体を感じてみると、とてもピュアな好奇心に満ち溢れていました。

 むらきちロールと商学部生ロールとロールスイッチしながら対話をしました。
そこから見えてきた、商学部生ロールからのむらきちへのメッセージはこんな感じでした。

 今のむらきちはとても縮こまっているように見えるけど、もうそれじゃ収まりきらないんだよ。お金を稼ぐための潜在的な可能性があるのに自らそれを閉ざしているようで、とても窮屈に見えるよ。誰も犠牲にしない、ディープ・デモクラシーを大切にしたお金を稼ぐ方法を考えることだってできるんだよ。そのために好奇心を持って色んな人から話を聞いたり勉強しなよ。

 商学部ロールもいわば自分なのですけどね。なかなかいいこと言います♪今後どうなるかはわかりませんが、少なくともお金を稼ぐことのイメージは確実に変わったし、お金を稼ぐことに対して開かれた態度になったように思います。

初めて父親ロールをとり、父親と出会う

 これでワーク終了めでたしめでたし〜、と思いきや、dayaが「むらきちがお金に対してこういった考えになったのってお母さんの影響だよねぇ。そしてお父さんがでてこないのが気になる」と。

 ここから家族のロールプレイが始まりました。
むらきちのロールにdaya、母親ロールに参加メンバーになってもらい、ぼくが父親ロールに立ちました。実は父親のロールに立つのは初めてでした。

 父親ロールに立って感じてみました。

 東京の大学に出て東京で就職したけど商売を継ぐために帰ってきた無念さ、そして家族や従業員の生活を守ることの責任の重さ、そういったものをひしひしと感じました。
 そして父親ロールから母親とむらきちを見ました。母親はむらきちの方を向いていて、むらきちもまた母親の方を向いていて父親の方を全く見ていません。母親はむらきちに「父親(と父方親族)のようになるな」と言い囲い込んでいるようでした。父ロールはなんともいえない孤立感、孤独感を感じました。
 なんだか涙が出てきました。また父親ロールに立っていると、母親に囲い込まれているむらきちが世間知らずのようにも見えました。なので父親ロールからは「お金を稼ぐことはとても大変だよ。でもお前はまだ世間知らずで甘さがあるから、しっかりと勉強しなね」と言ったアドバイスが出てきました。

当日のメモ

 そしてむらきちロールにロールスイッチしました。すると父の姿が全く違って見えました。父への感謝の念が出てきて涙ぐみました。父親と少しだけ出会えたような気がしました。父親のことをもっと知りたい、という想いも出てきました。

 なんだか・・・いいワークだったな〜。

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