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アイドルが顧客数を維持するのは非常に困難だと思う理由

ふと思ったんですがね、アイドルって若さを売りにしたビジネスモデルじゃないですか。
グループが長寿になっていくにつれて初期メンバーは長くても20代後半には卒業せざるを得なくなり、それに応じて新たに若いメンバーを補充してビジネス形態を維持する。これを繰り返すことでグループは若さを維持する。

問題は客であるファン。

私は25歳の男なわけだが、正直言ってこんな25の男が10代〜20代前半の女の子と喋る気にならない。同い年ならまだしも、これから自分も年齢を重ねる一方で「何やってんだ俺?」みたいになっていくのが目に見える。というか現時点でそれが見えているからミーグリとか行く気にならないのが私である。

そう、アイドルがグループから卒業するように、ファンもいつかアイドルから卒業する日が来る。それは前述のような気持ち的な問題であったり、プライベートや仕事の変化だったり、やはりアイドルが卒業するような年齢で何かしら変化が起きるのは一般人も同じだと思う。

私が気になるのは、

アイドルグループは卒業ラッシュに合わせてオーディションでメンバーを補強しているが、それに応じて新規のファンはどれくらい補強できているのだろうか?という事である

アイドルオタクは少々盲目になっているかもしれないが、日本でのトップ女性アイドルである坂道グループでさえ世間的に見れば
「誰?何坂?白石麻衣って人なら知ってる」
こんなレベルである。アイドルが世間からの認知度を上げるにはバズるしかない。

よくあるのは、新曲が出た、新メンバーの追加、紅白に出た、写真集が売れた。

こんな話題だろうか。しかしこれに関しても
「新規ファン獲得>既存ファン離脱」レベルのバズリ方をしたければ、
曲の話題性で欅坂46のサイレントマジョリティー、二人セゾン、不協和音、もしくは乃木坂で制服のマネキン、シンクロニシティ、インフルエンサー、のようなインパクトのある作品を出す必要があるし、

新メンバーの追加に至っては井上和クラスでも世間からの認知度は低いし、

紅白では不協和音くらいのインパクトが必要で、

写真集は生田絵梨花、白石麻衣、長濱ねるクラスの売れ方をしないと、アイドルに興味が無い人の目には入らない。長浜ねるに関しては当時私がやっていたゲームの配信者は有名人がよく推していて、アイドルに無関心な私ですら顔と名前が一致していた。

ハッキリ言って、現状の坂道グループにはこのようなバズり方をするパワーは残っていないように見える。

緩やかではあるが確実にAKB系統のような道を歩んでいて、今抱えているファンが最後の砦。今はまだ坂道グループが紅白に出ていたりするがいずれAKBのように消える日が来るし、それは今グループを支えている砦、すなわち現状のファンが離れたタイミングだろうと思う。

恐らく秋元康は日本で一番この辺りの空気を読むのが上手い。だからAKBの衰退に合わせて坂道グループをバズらせたし、まだ坂道グループに過去のバズの貯金が残っているこのタイミングで、乃木坂の公式ライバルグループという布石を打っている。
アイドルプロデュースに関して秋元康以上のプロフェッショナルはいない。

秋元康なら今までに無い全く新しいアイドルを生み出してくるんだろうなと、気長に待ちながら楽しみにしている。
多分この乃木坂公式ライバルが結成3〜4年以内に大したバズリを見せなかったら、そもそも日本でアイドルビジネスという物自体が寿命なんだろうなという一つの転換期にあると思っている。

まとめると、

現状の坂道グループに大量の新規ファンを獲得するパワーは無く、それを分かっている秋元康が既に天才的なタイミングで布石を打っており、私はそちらに期待しているという事である。

パワーが残っていないというよりも、今までに無かったアイドルの形を既に見せ尽くした感があると言った方が正しいか。やはりどのアイドルも1期生という原点を頂点にして下降していくのは仕方ないしこればっかりは明確に数字に出ているので否定できない事実であるが、それでも現時点で坂道グループが女性アイドルのトップに位置しているのもまた揺るぎない事実である。



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