音楽理論「重箱の隅」第6話「マイナーキーの正体その壱」
こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。
音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。
よろしくお願いいたします。
今日からのお題は…
「マイナーキーの正体」です。
メジャーキーは「明るい」、マイナーキーは「暗い」… そう簡単に割り切れるものではなさそうです。
私がまだ駆け出しの頃、とある製品プロモーション映像のための作曲をしました。
デモを会議にかけたところ、クライアントから「明るすぎる」とのダメ出し。
私はキョトンとしてしまいました。
というのは、その曲はマイナーキーだったので。
いま思えば、完全に私の落度でした。
「マイナーキーで作った曲が明るく聴こえるはずがない!」という思い込み。
良い勉強になったダメ出しでした。
ところで…
Q1. 例えばジャズスタンダードの「枯葉(Autumn Leaves)」
◇キーはGマイナーキーでしょうか、B♭メジャーキーでしょうか。
◇コード「Gm」はGマイナーキーのⅠmでしょうか、B♭メジャーキーのⅥmでしょうか。
Q2. 例えば「絶対的なAマイナーキーの曲」を作るとして
◇コード「C」の使い方はどうしたら良いのでしょうか。
◇「Am | C」というコード進行と「C | Am」という進行の大きな違いは何でしょうか。
こんなことを整理したくなり、ジャズ理論や和声学の本を引っ張り出し、軽音楽とクラシックを照らし合わせた末の結論は…
マイナーキーは「濃度」がポイントでした。
次回に続きます(全10回を予定しています)。
おあとがよろしいようで。
お読み頂き、ありがとうございます。
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