見出し画像

キッズクリエイティブ研究所にいってきた

すっかり連休も終わってしまいましたが、新年度ですね。
我が家も例に漏れずバタバタですが、新年度!ということにして、今年から年中(4歳組)になるムスメがNPO法人CANVASが開催するこどものためのワークショップシリーズ「キッズクリエイティブ研究所」に参加してきた様子を書いておこうと思います。

キッズクリエイティブ研究所とは

キッズクリエイティブ研究所とは?
キッズクリエイティブ研究所は、「かんじる・かんがえる・つくる・つたえる」がひろがる、こどものためのあそびとまなびの拠点をつくるワークショップシリーズです。
会場となるのは、大学などの教育機関や、オフィスなど街のなかの多様なスペース。
街中に子どもたちのあそびとまなびをひろげていきます。

https://www.canvas.ws/kenkyujo/

4歳から未就学のこどもを対象にした「幼児クラス」と、小学1年生~6年生を対象にした「小学生クラス」があり、基本的には月に1回の開催。
講座によっては、単発のクラスや、3ヶ月、1年間のシリーズもあります。
我が家は会場の竹芝まで遠いので、こどもの反応をみるためにも3ヶ月コースにしてみました。

in 竹芝の会場は、「東京ポートシティ竹芝」にあるCANVASのオフィス。
普段こどもたちが行くような場所ではないので、ムスメ的には、ワクワクしていました。

東京ポートシティ竹芝で出会ったパトロールロボット。興味津々でしばらく眺めていました。

土曜日なので、東京ポートシティ竹芝内のコンビニはお休み。
道を挟んだ反対側には営業しているセブンイレブンもあったので、ちょっとした飲み物とか買うならそちらも便利です。

ちなみにブルーボトルコーヒーは営業していました。
帰りは、こちらでクッキーとコーヒーを買って、デッキでお茶をして帰りました。
持っていたジュースとクッキーを堪能したムスメは、このお茶も楽しかったらしいです。

会場まで、2機のエレベーターを乗り継いで向かい、最初は受付。
受付でこどもの名前の書かれた札を渡されて、ファシリテーター(ワークショップのスタッフ)さんに案内されて、お話を聞くための、椅子だけが並べられたスペースへ。
全員が揃うと、あいさつから始まります。

挨拶のあとは、キッズクリエイティブ研究所の3つのお約束のはなし。
・かけない(走らない)
・お話を聞く(大人以外のお友達が話している時にも)
・我慢しない(90分間)
何か困ったことがあれば、黄色いポロシャツのスタッフに声かけてねのアナウンスの後に、プログラムの導入がはじまります。

前には、2台のモニターが用意されていて、写真や、短いセンテンスで文字が出てきて、目と耳を使って、話を進めていくスタイル。
メインの講師の話が中心にすすみますが、こどもたちの返答については制限されていないので、メインの講師ーこどもたち間の言葉のキャッチボールもみられます。
今回のテーマは、「においのくすりつくり」です。

「くすり」の材料は?観察してみよう。

最初に、今日のテーマが「においのくすりつくり」であることと、その材料が葉っぱ(正確にはハーブであるローリエの葉っぱですが、この時点ではまだこどもたちには説明していません)であることが伝えられます。

「まずは、この葉っぱがどんな匂いがするかを観察してみよう。
ちぎったり、揉んでみたりすると匂いは変わるかな?」

との講師の投げかけを受けて、こどもたちは、材料や道具が良いされた、机のある席へ。
それぞれ、渡された葉っぱをちぎったりして、においを嗅いでみます。

しばらく経つと、再び椅子だけが用意された話を聞くスペースへ集合。
メインの先生から今までの観察の時間で感じたことを聞かれます。
「葉っぱのにおい、どうだった?」
「くさい!」「ちょっと苦いにおい」「レモンのにおい」「あんまり食べたくないにおい」「ちぎると苦いのが強くなった」
こどもたちからはいろんな言葉が。
これに対して、講師の話が続きます。

「いま嗅いだのは、みんな同じ葉っぱを渡したんだけど、みんなそれぞれ感じ方が違ったね。
そして、今日嗅いだ匂いと、明日の匂いは違うかもしれないね。
においは、嗅ぐ人やタイミングによって、感じ方が違うんだね。」

と、今回の気づきについての投げかけがあったのですが、正直うちのムスメはピンと来なかったみたいです…。
それはさておき、「くすりつくり」はつくる作業に入っていきます。

ちぎった葉っぱ(ハーブ)や他の材料をまぜて「くすり」をつくる

「においのくすり」を作ってみよう

用意されたたくさんのハーブの中から自分で選んで、ちぎって、混ぜて、においをかいで、自分の思ったにおいを作っていきます。
机のはじに置いてあるハーブの材料をもらって、自分の銀色のボウルにちぎって入れます。
材料を入れたら、混ぜ混ぜ。

各グループ4人ほどの子供たちに対して、1人のファシリテーターがついていて、会話をしながら作業が進んでいきます。

ムスメは、葉っぱをちぎったり混ぜたりするのが元から好きな子なので、多分この作業はとても楽しいんだろうな…。
材料を取りに行くときも、ルンルンで小躍りしながら歩いていて、割と初めての場所とか人には壁を作る人なんですが、なんであんなにホーム感があるんだろう….。
と少し離れた場所から保護者は見守っていました。

ちなみに、途中の休憩時間と最後の鑑賞時間以外は、保護者は同じ部屋の中に設けられた見学スペースから見学することになっています。
こどもがちょっと寂しくなったときにも、こどもたちから保護者が見えます。
休憩や鑑賞時間以外に、保護者からこどもたちのスペースに行くのはご遠慮くださいとなっていますが、こどもたちから保護者のスペースに行くことは特に止められませんので、甘えん坊なこどもでもファシリテーターと保護者の両方からサポートを受けられるので、安心です。

さて、新しい材料「スパイス」も投入され、こどもたちの人気をさらったのち、みんながあらかた混ぜ終わると、作り方の続きのお話が。

ここからは、本格的に「作業」の時間。
「くすり」の完成に向けて、手を動かします。
先程のハーブを入れていたボウルに、重曹と塩を入れて、スプーンで混ぜます。
霧吹きで少し水分を加えて、半分に分けたら、お茶パックへ入れます。
4,5歳の未就学児のクラスなので、ファシリテーターの皆さんも大忙し。
難しい作業がある子には、サポートしてくれます。

用意されたたくさんのハーブはこどもたちの手で「おくすり」に変わっていきました

最後に、おくすりメモを書いて「においのくすり」は完成。
みんな自分の作った「くすり」が「誰のための」「なにに効く薬」か思い思いに考えてメモに書いていきます。
ちなみに、文字が書けなくても大丈夫。
メインの講師からも「絵でもよいよー」と声かけがありました。

ムスメは、11種類のハーブと2種類のスパイスが入った、自分のためのプリンセスになれる薬を作ったそうです。
幼児クラスだったので、「だれのため」「なにに効く」を考える部分はとても少なかったですが、混ぜ混ぜして、「くすりをつくった!」という達成感がムスメのなかには大きくあったように思います。
普段書かない数字も私の書いた見本をみながら、真似して書いたりしていました。

ちなみに、この「くすり」は、食用の材料を使ってはいるものの、飲用には向かないので、お湯に入れて匂いを嗅いで楽しむそう。
お風呂に入れるのも、皮膚に影響があるといけないので、我が家では、
洗面器に貼ったお湯に入れて、においを楽しみました。
ムスメは、プリンセスになった…のでしょう。

作業の途中にも、材料のローリエが南ヨーロッパからきたことや、外国には、症状を伝えると、ハーブなどを調合して個人に合った「においのくすり」を作ってくれるお店もあることなどのお話しもありました。
お話しの途中に、世界地図をモニターに出した場面では、こどもたちの関心は地図にも向き、「ここロシア!」なんて声も。
きっとニュースなどで、ロシアのことをみる機会も多いんでしょうね。

つくるだけではなく、きっかけになる時間

CANVASは仕事で長年お世話になっているのですが、今回は初めてこどもをワークショップに参加させる保護者としてお世話になりました。

ワークショップから帰ったあとも、周りのいろんなひとに、「においのおくすり」を作ったんだよー!」と自慢げに話していたムスメさん。
ものづくりを完成させることがゴールの時間ではなく、他の人の意見を聞いたり、材料を通して世界を感じたり、自分でできた!と達成感を感じる時間になったなら良いなと思います。

キッズクリエイティブ研究所の様子は、CANVASのページでも紹介されていますので、興味のある方は上のリンクからぜひ。
残り2回の研究所も親子共々楽しみにしています。

(ムラハタワークス 村尾)


ムラハタワークス
Twitter / Facebook

多摩川を愛でる会
Twitter / Facebook

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?