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2ヶ月前から対策するPM試験

どうも、村上です。
月1更新とは、、、。

今回は高度情報試験であるPM試験の対策を記しておきます。
前回に引き続いて資格勉強の記事です。PM試験に関しては既に合格というお墨付きなので、信憑性があるかと思います。

実際に自分が行った対策・攻略法を精一杯伝えます。


■はじめに

まずはPM試験の概要について記載します。

ITプロジェクトの成功請負人
高度IT人材として確立した専門分野をもち、システム開発プロジェクトの目標の達成に向けて、責任をもって、プロジェクト全体計画(プロジェクト計画及びプロジェクトマネジメント計画)を作成し、必要となる要員や資源を確保し、予算、スケジュール、品質などの計画に基づいてプロジェクトを実行・管理する者
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html

カッコいいですね~成功請負人ってここ以外で使われているのを見たことない。笑
高度情報技術者のレベル4に認定されていて、資格の難易度としても非常に高いです。

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https://shikaku-fan.net/national_qualification_rank.php

PM資格はIT業界に限らず、マネジメントをする人全員にお勧めできる資格だと思っています。知名度が非常に高く、社内のみならず社外でも利用できる資格です。なので、PMを目指している方、応用情報の次の資格取得を考えている方、市場価値を上げたい方にもお勧めかと思います。

試験としては4部構成で、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱです。
午前Ⅰ:9:30~10:20(50分) 多肢選択式(四肢択一)
    出題数:30問 解答数:30問
午前Ⅱ:10:50~11:30(40分) 多肢選択式(四肢択一)
    出題数:25問 解答数:25問
午後Ⅰ:12:30~14:00(90分) 記述式
    出題数:3問 解答数:2問
午後Ⅱ:14:30~16:30(120分) 論述式
    出題数:2問 解答数:1問

では、実際にどれくらい勉強したのか?自分の場合は、約60~70時間くらいだと思います。
平日:1~2時間(できない日も多々あり)
土日のどちらか:4時間

内訳としては以下のような感じです。
午前Ⅰ:免除
午前Ⅱ:5~10時間
午後Ⅰ:20時間
午後Ⅱ:35~40時間

高度情報技術者試験が初めてだったこともあり、約2か月間かけて対策しました。ただ、自分の所感としてはここまで時間をかけずとも合格には充分到達できると思います。対策すべきポイントやコツが分かれば、あとは本番試験との相性です。

また、自分の場合はプロジェクトマネジメントという分野において完全な未経験ではないですが、ほぼ未経験という状態でした。なので、未経験の方の参考にもなるかと思います。

では、メインの試験対策を述べていきます。

■午前Ⅰ

免除ぉぉぉぉぉぉぉぉ。

もちろん免除でない人のために、対策を記しておきます。
午前Ⅰは30問中、18問を正解しなければいけません。対策としては、ひたすら過去問です。過去問といっても、応用情報技術者試験の過去問を解く必要があります。
午前Ⅰの過去問だけでは、試験範囲上漏れが出てきてしまいます。そこで、漏れがないように応用情報の過去問から学習することをお勧めします。

具体的には、過去問過去3年分は行っておいた方が良いと思います。毎年、10~12問は過去問から出ているようです。
30問中、18問正解できればいいので、過去問の暗記を行い、不明な単語を調べておけば合格できます。

ただすいません、自分は免除だったので上記はあくまで友人やネット経由の話をまとめたものになります。

■午前Ⅱ

こちらもひたすらに過去問をこなしましょう。
例年通りであれば、全25問中の12,3問は過去問からの出題です。全部で15問に正解すればいいので、3問だけ新規の問題を正解すればいいことになります。

もちろん新規の問題を予測することは難しいので、過去問の正答率を100%にしましょう。もう一度言います、100%です。
妥協してこれくらいでいいかぁ、ではなく、100%です。

実際に、自分がPM試験を受けた時には自信がなく、午前Ⅱが終わった後に「もしかしたら落ちてるかも、、、」と思いながら残りの試験を受けました。帰って解答速報で採点をするまで、気が気じゃなかったです。

ITストラテジスト試験では、問題を解いた後に、「よし、これは絶対受かってる」と思って試験を終えました。
なんなら残りの時間で、午後Ⅱのアウトプットの練習をしていました。(午前Ⅱは途中退出ができないので、暇な時間がけっこうある、、、)
その後の試験で一切午前のことを気にすることなく、記述や論述に取り組めたので気持ち的に楽でした。

というわけで是非100%を目指しましょう。
当時は以下のサイトを利用していました。

プロジェクトマネージャ試験の過去問が綺麗にまとめられています。
充分に助けられた記憶があります。

上記のサイトでもいいのですが、現在のおすすめは以下の「プロジェクトマネージャ 合格教本 情報処理技術者試験」という本に付属しているアプリです。自分はITストラテジスト試験の際にこのシリーズのアプリを利用していました。

やはりアプリ学習はオフラインで行うことができるので、気軽さが段違いです。
また、このアプリのいいところは一問一答モードで自分が間違えた問題を記憶してくれて、優先的に表示するようにしてくれます。なので、結果的に正答率100%が続けて出るまでこのアプリを行えばいいかなと思います。
あとは分からなかった問題をなんとなく名前を調べたり、計算をしてみたりすれば充分です。

■午後Ⅰ

ここからメインの午後試験の対策に入っていきます。
まず、自分の所感として難易度は午後Ⅰ>午後Ⅱだと思っています。実際に自分が合格した時も、午後Ⅰは60点通過というギリギリのスコアを叩き出しました。笑
ここでは実際の対策や難しさを話していきます。

・みよちゃん本を買おう

まず何から行えばいいのか?みよちゃん本を買いましょう。

合格者の9割はこの本を買っていると思います。
それくらいPM試験のバイブルです。
この本があれば自分の記事を読む必要がないとも言えちゃいます。(本に書かれていない観点や内容を中心にはしているのでご容赦を、、、)

著者の三好さんは高度情報技術者試験を中心に解説をされている方ですが、PM試験に関しては何十年も対策を行ってきています。そのため、PM試験の合格に必要な過程やノウハウが全て詰まっています。

youtubeもやられており、PM試験の内容が多いことからもその片鱗を見ることができるでしょう。実際のyoutubeの内容も素晴らしいです。

この動画以外にも、午後試験に特化したものだけでもいくつかあり、実際に問題を解いている動画もあります。

基本的な対策はこのみよちゃん本とみよちゃん動画で充分です。本については、購入すれば全ての過去問と過去問の解法が知れるだけでなく、分野別に解く問題の優先順位まで解説してくれています。もちろんめちゃくちゃ当たります。
更に、色々な勉強パターンや勉強時間に応じた合格体験記まで用意されており、モチベーション管理までできます。至れり尽くせり過ぎます。

・それでも午後Ⅰが難しい理由

それでもやはり午後Ⅰは難しいです。一番の難しい理由は、読解問題と知識問題のハイブリッドだからです。

具体的に話していきます。午後Ⅰ問題は、4,5ページの長文を読み、その内容をもとに設問に答えていきます。初めて問題を解くと、まあ問題に正解しません。解説を読むと、「え、そっち?」となることが多々あると思います。

基本的には長文を読んで答えるので、長文読解です。国語のテストなんかでよくやったと思います。答えは問題文の中にあるというやつです。設問が聞いている箇所を問題文中から探し出し、切り抜くか編集して回答します。

しかし、中には問題文中に解答がなく、自分で考えて答えを書くような知識問題があります。これが混在しているところがPM試験の午後Ⅰの難しさだと思います。

例えば、ITストラテジスト試験は全て読解問題です。全ての解答が問題文中にあります。だから解答をどこから抜き出すか、どう組み立てるかに注力することができます。

それに対して、PM試験では設問を解く際に解答になりうる箇所が問題文中に存在するかを吟味しなければいけません。そのうえで、存在しなければ知識問題として自分が思う解答をする。存在していれば、解答を組み立てるというプロセスを踏まなければいけないのです。午後Ⅰに関しては、ここをきちんと理解しておきましょう。

ではどう対策していくのか?ひたすらに過去問を解きましょう。
問題を解いて練習していくうちに、問題文中から抜き出すのか、自分で答えを組み立てるのかが判断がつくようになっていきます。体感としては、読解問題:知識問題=6:4くらいです。ただ、練習しても間違えることは充分にあるので、後述の問題の選び方も参考にしてみてください。

・問題の選び方

ここまで解答方法について述べてきましたが、一番大事なのは問題選びです。3問から2問を選択するのですが、この選択によって試験の運命を左右するといっても過言ではありません。

PM試験は問題や年度によって難易度が大きく変わります。これはIPA試験共通の特性であり、他の高度情報試験もおそらくそうだと思います。

では、どうやって問題を見分けるか。これは慣れもありますが、自分は解答字数が少ない問題を優先的に選ぶようにしています。
あまり意識したことがないかもしれませんが、読解問題の設問を解く際には
①参考にする回答の箇所を探す
②回答を組み立てる
という二段構えになっていることが理由です。

解答字数が5文字や10文字の場合は①で解答はこれ!と決まるので、②を行う必要がありません。30文字や40文字の場合は回答の組み立て方で長時間悩むことになるので、あまりお勧めはしないです。
実際の試験では、試験開始10分前に解答用紙が配られます。解答用紙を見ると、各問題の設問量や解答字数を確認できます。そのタイミングで、解く問題を決めるといいかなと思います。

もちろん、解いている間に問題内容が頭に入ってこないこともあると思うので、そうなったら別の問題に切り替えればいいかと思います。

まとめると、以下のように本番当日の問題を決めましょう。
①解答用紙が配られたら、解答字数の少ない設問がある問を見定める。
②自分の中で解く優先順位を決める。
③実際に優先順位が高い問から解いていき、問題文が頭に入らなければ次の優先順位の問に変える。

■午後Ⅱ

ではでは、メインの午後Ⅱの対策を述べていきます。
午後Ⅱは論述試験です。
2問から1問を選択し、2時間で約2000~3000字を書かなければいけません。
他の高度情報試験も同様ですが、方針として、いくつかサンプル論文を作成して、そのサンプル論文を応用して本番の問題を解く必要があります。

各設問の字数は以下のようになっています。
設問ア:800字以内
設問イ:800字以上1600字以内
設問ウ:600字以上1200字以内

以下のトピックに区切って解説します。
・サンプル論文をできるだけ豊富に用意する
・設問に的確に答える練習をする
・論述試験で大切なこと
・今年度の論述テーマ予測

・サンプル論文をできるだけ豊富に用意する

当たり前ですが、本番ではどのような問題が問われるか予想するのが難しいです。そのため、どんな問題でも応用できるように複数の論文を用意しておく必要があります。実務経験がある人でも、自分がプロジェクトマネージャをした内容には合致しないこともあります。

そこで、いくつかのテーマに対応できるように、サンプル論文を用意します。サンプル論文を用意している対策本はいくつもありますが、ひとまずこれもみよちゃん本で充分です。解答だけでなく、その解答の組み立て方や設問へのマークの仕方も全て記載してくれています。ただ、一部で不合格のサンプル論文を紹介している箇所もあるので、注意は必要です。

また、サンプル論文の参考として以下の参考書も購入しました。1つの問に対して2つのサンプル論文があるので、「こっちの書き方で書いても合格になるんだ!」という視点を養うのに大変勉強になりました。サンプル論文数も30本(15問×2)と豊富にあるので、非常にありがたかったです。

ただ、それでも自分用にサンプル論文をカスタマイズする必要はあります。自分の場合は小売り業界のPMとしてサンプル論文を17本用意しました。しばらくの間、自分が用意したサンプル論文集をnote限定で販売してみたいと思います。上記のみよちゃん本の言い回しを利用している箇所もありますが、合格サンプル論文がない問も用意してあります。また、複数の問に対して、できるだけ同じ課題や言い回しを利用しています。なぜなら、その分覚える内容を厳選できるからです。

論文対策が直前になってしまった人や、少しでも論文対策の材料を探している方は検討してみてください。記事の一番下のエリアから購入できます。

・設問に的確に答える練習をする

PM試験の論文の採点ポイントはなにか?
様々な観点がありますが、なかでも一番比重が大きいのが設問に的確に応えているかどうかです。よって、サンプル論文を用意しながら、設問に的確に答える練習をする必要があります。言い換えると、出題者が聞きたいことに漏れなく答える練習です。

実際に自分が本番で解いた昨年度の問2を参考に解説します。

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線を引いているのが、実際に回答をしなければいけない箇所です。高度情報試験に共通して注意しなければいけないのが、問題文中の設問にも注意して回答しなければいけないということです。

上記だと、設問ア、イ、ウの設問の内容だけを気にして書いたのでは不十分です。まとめると以下のようになります。
設問ア:「プロジェクトの特徴と目標」「特定した様々なリスク」「リスクを特定した理由」
設問イ:「リスクの評価(発生確率や影響度の推定、優先順位)」「リスクの対応策」「リスクが顕在化した時のコンティジェンシ計画」「リスクの監視(リスクの顕在化を判断するための指標)」
設問ウ:「リスクへの対応策と監視の実施状況」「今後の改善点」

太字の部分が、問題文中から拾ってきた内容です。この内容にもきちんと答えることで、合格までもっていくことができます。実際に上で紹介したサンプル論文でも、全て的確に設問に答えています。

このように、出題者が聞きたいことに的確に答えるようにしてください。多少内容が無理やりでも、聞かれたことに答えているかどうかが採点のポイントになっています。

・論述試験で大切なこと

この論述試験で大切だと思うことについて、設問に的確に答える以外で、2つだけ述べます。

・所定の字数のクリア
設問イ、設問ウについては字数制限がきちんとあります。最低でもそれぞれ800字以上、600字以上書くようにしましょう。できれば全体で2300字ほど欲しいです。
ただ、字数が足りていなかったはずなのに合格できたという報告も聞くので、間に合わないからといって諦めないようにしましょう。書ききることが大事です。

・プロジェクトマネージャと名乗ること
忘れてしまいがちですが、きちんとプロジェクトマネージャであるということを論文中で述べましょう。本試験は論文です。論文では、あなたがどこの何者であるかを相手は知る由もないわけです。そんな中で、何も言わずにこんなプロジェクトを管理しました!推進しました!と言っても、読み手は「エンジニアの立場で考えたのかな?事業部として考えたのかな?」と思われてしまいます。
「私はA社のプロジェクトマネージャとして~」このフレーズを必ずどこかで述べましょう。

・今年度の論述テーマ予測

今年度の論述テーマ予測をしたいところですが、実はこれもみよちゃんがやってくれます。笑
以下のブログで、試験の3週間前くらいに投稿してくれます。

シラバスや世の中の情勢、これまでの試験傾向などから予想してくれるので、とても信憑性があります。
是非、試験前に定期的に確認してみてください。

■おわりに

プロジェクトマネージャの試験対策について述べてきました。IPAの高度情報技術者試験の中でも一番の知名度があるのがPM試験だと思います。
勉強する価値は充分にあると思うので、最後まで頑張ってみてください!

■サンプル論文集

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