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ライスワークとライフワークの割合はそのときそのとき変えればいいのであって、固定する必要はない。100%と0%のときもあれば、50%50%もあれば……

12時12分発、盛岡行き。
釜石線に乗って新花巻まで。
1両編成で、日曜日だからだろうか、けっこう席は埋まっている。

で、おそらくわたしが最年少とお見受けされる。
わたし54歳。
車両に乗ってる人たちは、それ以上。

スマホ覗き込んでいる人はほぼいない。
みなさん、文庫本を読んでいるか新聞を読んでいるか、
やがて、寝てしまう人も出てくる。

昭和がそのまままるごと、そこにあったような気がした。

『どこでも誰とでも働ける』(尾原和啓 ダイヤモンド社 2018)
という本を読んでいた。

大事なのは、仕事とプライベートを切り分けた「ワークライフ・バランス」ではなく、いかに人生の中で「ライフワーク(生きがいとしての仕事)の割合を増やしていくかという「ライフワーク・バランス」の考え方です。

いまは副業OKの会社も増えてきたし、
ちょっとした時間とスキルの切り売りもネットでできる。
学生たちですら、ライスワーク(授業に出る、勉強する)のと、
ライフワーク(生きていくための仕事探し)をバランスさせている。

わたしも、
稼ぎ(ライスワーク)と務め(ライフワーク、地域の役割)と暮らし
の3つをバランスさせるのが理想、ということをいってきた。

「ライフワーク」に寄せすぎると稼ぎが減るから「ライスワーク」も2割必要だとか、むしろ今はガンガン稼ぎたいから「ライフワーク」はほどほどにして「ライスワーク」8割でいくとか、ライフとライスのバランスを毎年変えていくようにしましょう。

だから、若いうちはライスにググーッと寄せて、
100%ライスでもかまわない。
そのうち仕事のスキルを使って、
副業やれるようになり、
それが複業(パラレルワーク)になっていって、
ライスワークとライフワークの割合が変わっていく。

移住やワーケーションもこの考えにのせることができて、
いろんな場所でワーケーションしてきて、
気に入ればそこに住まう。

ワーケーションが「関係人口」で、
それをやっているうちに「定住人口」になる。

わたしもそのパターンで、
2011年から釜石にちょくちょく通っているうちに、
2020年に新コロでリモートで仕事が100%できるようになり、
離婚というビッグイベントがあって、
東京から釜石に移り住むことにした。

じつはまだ、ライスワーク100%でライフワークを探しているところなんだけど、
なにをライフワークにすればいいのかはわかってる。
わかってなければ、移住しないからね。

釜石線に乗って、
本を読みながら、そう考えていた。