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学びの基本はグループ学習

大隈塾のSAだった学生ユウナが読書会をやるというので、
ちょうど東京にいることもあって参加してみた。

課題図書を決めて、それをみんなで読んでダイアログ、
という形式の読書会。
課題図書は、鷲田清一の『だれのための仕事』で、
わりと難解な本を選ぶなあ、と思った。

しかも、指定箇所まであって、3ページぐらい、
そこを一斉に黙読して、ペアかグループで対話をする。

5分ぐらいで読んで、ペアになって対話をし始めて気がついた。

この方式は、書いてある内容について語り合うのではなく、
書いてある内容をきっかけに、
というか、
読んだということをきっかけに、
ゆるくテーマに縛られながら対話をする。
そして、みんなでシェアする。

テーマは「仕事」「労働」「生産性」、あたりになった。

就活生は、
「面接で、ガクチカを仕事にどう活かせるか、ばっかり聞いてきてウザ」
ガクチカ=学生時代に一番力を入れてやったこと、と、
それを自社の仕事に?

「カンケーないでしょ!」

就職活動を始めたときは、ガクチカ=内定をもらうための必需品、
だと思っていたが、就活を続けているうちにモヤモヤしてきた。

会社に入れてもらうために、採用してもらうために、
3年間泣いたり笑ったりしたわけじゃない。

別の学生は、
「アルバイト先で働くのって、イヤなことなかった」
なぜ?
「社員さんとか、いろいろ話を聞いてくれたし、
思っていたよりも、自分の意見が通った」
心理的安全性が高い職場だったことがわかる。

同じくバイトのことを話す学生。飲食店で働いていた。
「最初は、ちゃんとマニュアル通りにつくっていって、
それで精一杯だったんだけど、慣れてきたら、
友だちに美味しいパスタを食べさせてやりたいから腕を磨く、
って気持ちになって、そこからどんどん働くのが楽しくなった」

そんな話をシェアしていると、
「でも、好きなことも趣味も、『それって生産性ある?』とか自分で考えることがある」
「サークル選びも『就活に有利かな?』とか」
振り返ってみると、自分がイヤになってきた、自己嫌悪感じてきた、と。

2時間ぐらいの読書会で、
クロージングでのみんなの感想は、

いままでそんなこと考えたことなかったのに、
みんなで対話をしているうちに、気づいたことがたくさんでてきた。

ということだった。

学びの基本はグループ学習。
元SAユウナは、アクティブラーニングを自然体でファシリテーションして、
いい感じの読書会になっていた。

むらさん(村田信之)|釜石と東京の2拠点生活しながら、全国でワーケーションも実践中
岩手県釜石市に移住して3年目!長崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、大学院公共経営研究科修了。田原総一朗スタッフ、早稲田大学客員准教授として「たくましい知性を鍛える」(大隈塾)を20年間担当。立教大学兼任講師、京都芸術大学客員教授なども勤めた。リーダーシップのことならお任せ。