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「問い」をめぐる旅
「問いの立て方の授業をしてください」
という発注がきたので、
お安い御用だ、と引き受けたものの、
「問い、ってなんだっけ?」
というのが自分でも不確かになって、
「問いってなんだっけ?」
を学び直している。
疑問、質問、問い
たとえば、
「問い」と
「疑問」とか「質問」との違い。
「これってホント?」という疑問。
「これわからないから教えて下さい」という質問。
あやしみ、知らない、わからない、から出発している。
「居心地のいい学校ってどんな学校?」というのは、疑問か質問か問いか。
「学校」は知ってるし、どんなところかの疑いもない。
だけど「居心地のいい学校」ってありなの?
「課題」と「問い」
「課題」と「問い」のちがいはどうだろう。
「課題」とは
関係者の間で「解決すべきだ」と前向きに合意された問題のこと
となれば、「問題」ってなんだっけ?」ということにもなる。
なにかしらの目標があり、それに対して動機づけられているが、到達の方法や道筋がわからない、試みてもうまくいかない状況のこと
たとえば、
・組織としてもっとまとまりが欲しいけど、うまくいかない。
・部下のやる気を引き出したいけど、うまくいかない。
・観光客を増やしたいけど、うまくいかない。
「課題」と「問い」の違い、「問題」と「問い」の違いは、どうなんだろうか。
そもそもなぜ「問い」?
そもそもなぜ「問いを立てる」必要があるのか。
もっとそもそもは、
「問いってなんだっけ?」
『問いのデザイン』は「問い」をこう定義している。
人々が創造的対話を通して認識と関係性を編み直すための媒体
対話をして認識を新しくする、
対話をして関係性と新しくする。
新しくした先には何があるのか。
新たに「わからないこと」「探求したいこと」が生じ、そればまた次の「問い」として、新たな対話の機会を拓いていきます。
ここからしばらく、「問い」をめぐる旅になりそうだ。
『問いのデザイン 創造的対話のファシリテーション』 安斎勇樹、塩瀬隆之 学芸出版社 2020年