見出し画像

携帯トイレは最重要備品

居酒屋でテレビを見ていた。
被災地からのレポートで、避難所のトイレが最悪な状態であることを伝えていた。

「用意してなかったんだ……」
となりに座っている釜石市役所OBで、東日本大震災を経験したMモルさんが嘆く。
「人間って、食べなくても出るものは出るんだよ」

被災自治体は、トイレ対策を取っていたのかもしれないけど、
それが使い勝手が悪いものだったり、
普段から使うトレーニングをしてないものだったりしたのかもしれない。

避難してきた人も、お世話係のスタッフたちも、心が折れる。

なるべくトイレにいかないように、
水分の補給を控えたり、身体を動かさなくなる。
すると、エコノミー症候群や脱水症状が起きて病気になる。
医療サービスが受けにくいので、病状は悪化することもある。
最悪の場合、脳梗塞、心筋梗塞、「関連死」に至る。

ちなみに、避難所に行かないで自宅に居続ける「在宅避難」も、
トイレ問題は重要課題。
停電すれば、水も止まる。
水が止まれば、トイレは困ったことになる。
ポリタンクやお風呂にためておいた水を使うという方法もあるが、
それでも流す勢いが弱く、
マンションなどでは配管が詰まってしまう恐れがある。

携帯用トイレは在宅避難でも必要な備蓄品だ。

……と書いて、「そういえば」と思って、
自分の避難リュックを点検してみた。
(娘が釜石に遊びに来たときに用意してくれたもの)

トイレが3つしかない。
一人一日最低5個は必要とされている。

買い足さないと。