見出し画像

これはやばい。釜石に風が吹く予感。

これは風が吹くかもしれない。

甲子(山)で田んぼ、
小佐野(街)でゲストハウス。

昨日、大井祥紀(おおいよしき)さんに会った。
岩手日報に
「祖父の水田守りたい 
米づくりに挑む東京の大井祥紀さん 
首都圏と釜石つなぐ
今夏に宿泊拠点設置」
という記事があって(2024年5月28日付)、
大井さんがやっている「やまとき/YAMATOKI」プロジェクトのQRコードが載っていたから、スマホで読み込んでダイレクトメッセージを送ってみた。
何回かメッセージのやり取りして、そんで昨日。

大井さんは、東京・釜石・広島の3拠点生活。
そもそも釜石に生まれた。
お母さんの里帰り出産で。
それから千葉で育って、大学は大分。
APUというアジア太平洋立命館大学、
学生の半分は留学生、授業はすべて英語、という学校。

大学を卒業して、東京渋谷のITベンチャー企業に勤める。
「死ぬほど働いた」
と大井さんはいう。
そうだろうな、とわたしは思う。
優雅に働かせるベンチャー企業なんてない。

「でももともと旅人なんで、
旅しながら働きたいなと思った」

APUの友だちの母国を訪ね歩けばグローバルな旅行になるし、
APUの学長だった出口治明さんは、
「人と本と旅が人生を変える」
と説いている。
人と会うこと、本を読むこと、旅をすることによって、人は成長する。

会社を辞めて独立し、
旅をしながらオンラインで仕事をするうちに、
地方の良さを実感し、
やがて
「人の集まる場所をつくりたい」
と思うようになった。

父方の故郷広島に、祖父が住んでた家が空き家として放置されてた。
それを譲り受けて修理して、ゲストハウスにした。
ベッドだけ借りてリビングなどシェアする、簡単な宿泊施設。

海が近かったので、ビーチイベントをするゲストハウス。
東京都内に住むビジネスパーソン、
全国からの大学生、
元いた会社の社長や役員、
いろんな人たちがクチコミでやってきた。
誰でも泊まれるわけではない、
大井さんの友だちか、友だちの紹介でなければならない。
それでも、つながりがつながりをつくって、
広島での「うみとき/UMITOKI」プロジェクトは育っていった。

それを、釜石で、母方の故郷でもやってみよう、
ということで準備をし、今年の春に初めて田植えをした。

「うみのき」は「海の気」。
「やまのき」は「山と気」。
気は、マインドフルネス。

マインドフルネスとは、
今という瞬間に意図的に注意を向けて、自分が感じている感覚や感情、思考をありのまま観察すること。

https://mindfulness-association.com/mindfulness/

釜石での「やまとき」はまだスタートしたばかりだけど、
すでに大分の別府温泉では「おゆとき」、沖縄では「しまとき」を構想中。

広島の「うみとき」での実績がある。
そこでは、リピーターが多いらしい。
「うみとき」がきっかけで結婚したカップルもいる。

やまとき。なんか風が吹きそうな予感がする。


写真提供/大井祥紀さん