【釜石ごはん】あいどるラーメン
喫茶店のラーメン
がんちゃん @feriaskamaishi といく釜石美味しいものめぐり「釜石ごはん」。
今回は「喫茶あいどる」。
ここはラーメンが美味い。
喫茶の看板を出して実はラーメン、というのは、
早稲田の「メルシー」を彷彿とさせる。
20代から50代まで30年メルシーのラーメンを食べ続け、
メルシーのラーメンで育ったといっても過言でないわたしにとって、
「あいどる」もきっとそうなる予感。
死ぬまでここのラーメンを食べ続けるんだろうな、という予感がする。
お昼になっても仕事が終わらないがんちゃんを待ってる間、
お店のママさんに、一番人気は何か、聞いてみた。
おそらくラーメンだろうと予想のもと、
更問いをかけて「二番目は?」を聞き出し、
それを食べよう、と思っていた。
そうしたら、ママさんは、
「あいどるラーメンですね」
と。
えっ?
あいどるラーメン?
初めてメニューを開けると、あった。あいどるラーメン。
「海鮮あんかけ焼きそばも人気ありますよ」
ラーメンは?
「人それぞれですけどね〜。
あいどるラーメンは塩味であっさりしてて美味しいですよ」
その間にがんちゃんもお店に到着して、
わたしはあいどるラーメン、がんちゃんはここのラーメン初体験ということだったので、ラーメンに。
そしたら……。
しばらくして入ってきたシニアのカップルは、
「ラーメン2つ。あと、アイスコーヒーとホットね」
続けてビジネスパーソンもお越しになって、
「ラーメンとおにぎりのセットで」
あれ〜〜〜? やっぱり一番人気はラーメンなんだね、
ということを再認識。
でも、あいどるラーメンも興味深かった。
あんかけで細麺(釜石ラーメンは細麺が基本)。
あんかけでスープの熱が冷めず、
ってことは、構造的に麺が伸びやすくなっている。
こういうときはまず、
あんかけの下に眠っている麺を上に、あんかけを下にひっくり返す。
そして麺から攻める。
ふだんはわたし、麺と具とスープの三角食べをするんだけど、
今回は麺から。
麺を1/3ぐらい食べたら、あんかけ部分と麺をかき混ぜる。
なんかの文章で、
あんかけはスープとかき混ぜて味が落ち着くようにつくられている、
ということを読んだことがあるので、
まぜまぜまぜまぜ、麺とあんとスープをかき混ぜる。
落ち着いたら、具を食べてみた。
野菜はキャベツと玉ねぎ、それにブタ肉とエビとベビーホタテ。
美味しい!
これ一杯で769kcalもあるのかとちょっと後悔したが、
まあいいか、と思えるくらいは美味しかった。
なぜ「あいどる」?
食べながら気になってた、「あいどる」店名の由来を聞いてみた。
ときは、40年前。
「わたしが若かりしころ(笑)」
お店をオープンするにあたって、お店の名前を考えていた。
「電車に乗って内陸へいって、
そしたら『アイドル』っていうお花屋さんがあって、
アイドルっていいなあ、と思って。
でも、ひらがなにするともっとみんな来てくれそうだと思って、
ひらがなで『あいどる』にしたんですよ」
ほかに店名の候補はあったんですか?
「ないです。ずっと悩んでたんですよ、雑誌とか見て」
いくつか候補名があったわけではなく、
突然目の前に現れた『アイドル』からの『あいどる』。
カタカナのひらがな表記、音の響きも、哀愁を感じるなあ……。