フランスで気がついた中学生たち
体験学習のためフランスに派遣されていた中学生たちの報告会があった。
ちょうどラグビーワールドカップの時期だったので、
日本代表とサモアの試合をスタジアムで観戦した。
参加者のひとりは、ピッチでの選手たちのプレーと、
スタジアムの盛り上がり、一体感の楽しさをこう伝えた。
「2019年のワールドカップのとき、
わたしは鵜住居スタジアムにいました。
でも小学生でしたので、それほど感動しませんでした。
でも、2023年のワールドカップをフランスのスタジアムでみて、
『釜石って、すごいことしたんだなあ』と初めて思いました」
派遣された6人は、
・海外にいって初めて日本のことを考えた
・コミュニケーションの壁は意外と低かった
・日本ではありえないことがたくさん起こった
などなど。
わたしもそうだったが、
海外で暮らすと日本のことがよくわかる。
日本のこと、自分たちのことをどれだけ知らなかったかもよくわかる。
2011年の震災のとき、この生徒たちはまだ生まれてないか、
生まれてすぐのころだった。
中学生になって、釜石の大人たちがどんだけがんばって、
津波で壊された学校の跡地にスタジアムを建て、
ワールドカップの試合を招いてきて、
日本中から世界中からの人たちが集まり、
悲しみを感動に変えたのかを知る。
RWC2023が終わった。
また日本で、釜石でワールドカップをやろう。