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うまいことこの上ない

秋田のたそがれ野育園に、田んぼ仕事に出掛けた。
今回は、釜石からミッシー、
東京からタイガーモブのきくちゃんほか、お友だちやメンバーの人たち、
そして地元の大学生が総勢10人ぐらい集まって、
楽しくワイワイ、田んぼの草取りをやった。

田んぼ仕事が終わると、
地元の漁師タカシさんが来ていた。

最近は温暖化の影響か、魚があまり取れず、
そんな嘆き節みたいなことをFacebookにあげてたりして、
どうしてるかなぁ、と思っていた。

でも昨日会ったタカシさんはむちゃむちゃ元気で、
白い発泡スチロールに、たくさん魚を持ってきてくれてた。
いろんな魚があったが、特に鯖がたくさん。

「サバを獲るつもりじゃなかったんだけど」

何を獲るつもりだったかは忘れたけど、

「水深200メートルぐらいのところに網を入れて、引き上げてみるとサバがたくさん」

普通は、100メートルのところにサバはいるらしいらしい。

「水の温度が上がってるんだろうね。冷たいところに行こうと、200メートルまでもぐたんだろう。サバが深海魚になっちゃうね」

タカシさんが持ってきてくれた魚を買って、宿に戻った。
魚をさばくのは、ヒナタ。
たそがれ野育園のコーセーさんの長女で、めちゃくちゃおてんば。おてんばが服を着て歩いてるような女の子で、何を言っても反抗的な態度と口のききかたをする。

出会ったときのヒナタはまだ、小さい小さい女の子だったけど、今日のヒナタは中学1年生。
そのヒナタが、イカとノドグロとホッケをさばいてくれた。
刺身と開き。

おいしいこと、この上ない。