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誰もがやりたいことを実現できる世の中

大隈塾の、米良はるかさんの回(200717)の「むらさんのひと言」。

90min+90min=180minの授業でわたしが発話するのは、
最終盤の、長くて3minのこのコメント。
オフラインのときは、授業中にメモをつくっていたけれど、
オンライン授業になって、ちゃんと原稿を書くようになった。

【原稿】むらさんのひと言200717

プロジェクト発表、ワーク、おつかれさんでした。

今日のテーマは、
「誰もがやりたいことを実現できるwithコロナの社会」
でした。

やりたいことが実現できるとか、
世の中そんなに甘くはないよ、
というオトナもいますが、
そんな「甘くない時代」はとっくに終わっています。

終わってないように思えるのは、
まだ終わりきっていないから、
終わっていないかのように感じだけなんです。

人の意識は残念ながら、
時代の変化よりかなり遅くしか
変わっていきません。
だから、時代が変わっているのに
自分は変わっていけないんです。

資本主義は、
「より速く、より遠く、より合理的に」
というスローガンでやってきました。

より速く移動する、
より遠くまでいって工場を建てる、
そうすれば人件費が安くあがるから、
コストダウンしながら利益を上げることができる。

いま、どうでしょうか。
新自由主義の、資本主義は機能しているでしょうか。

「より速く、より遠く、より合理的に」
の反対は、
「より近く、よりゆっくり、より寛容に」
です。

これは、法政大学の水野和夫先生の
『資本主義の終焉と歴史の危機』という本に書いてあります。

クラウドファンディングはどうでしょうか。

親しみのわく、共感する人に対して、
小さい額ではあるけれど、
使ってくださいとお金を渡す。
そういう、寛容な人たちの善意で、
やりたいことを実現できる、可能性が増えてきた。

寄付する、社会的に意義あることに投資するという文化は、
それまでは募金箱にお金を入れていました。
東日本大震災から、
クレジットカードや、オンラインからの寄付になっていき、
その割合はが68%にもなったそうです。
その原動力になったのが、
READYFORなどのクラウドファンディングです。
米良さんがREADYFORを立ち上げたのが、2011年です。

そして今回、新コロでは、
「選択する寄付元年」といわれています。
それは、
・クラウドファンディングでプロジェクトに賛同する
・Yahoo!などから情報を拾って寄付する
・とくに子どもたちに託するような寄付をする

という3パターンがあるようです。

クラウドファンディングは、
やりたい、と手を上げればその背中を押してくれる仕組みです。

「より速く、より遠く、より合理的に」
の時代には、鼻で笑われていたことが、
「より近く、よりゆっくり、より寛容に」
という時代になって、
誰でもやりたいことを実現できるようになった、
ということです。