退屈はいまある課題の宝箱
釜石市議会では、昨日から一般質問が始まった。
議員が疑問を投げかけたり問題点を指摘し、
それに行政が回答する、ということをやる。
「くだらないことばっかりしゃべって……」
とか、
「自分の利益になるようなことしか……」
とか、市民からはそんな言葉をよく聞く。
わたしもそう思っていた。
(なんだよ~、質問項目はいくつも並べているのに、
ホントに突っ込みたいのはひとつだけじゃないか、と)
だから17:30に本会議が終わり、
ウチに帰ってごはんつくって食べて寝た。
(もちろん、お酒も飲んでます)
一夜明け。
朝のルーティンをやってて、
(あれ?)
と思った。
昨日、本会議中、眠らないために必死に取っていたメモを見返した。
(でも寝ちゃいましたけどね、少しだけ)
大事だと思うこと、気付きがあるメモの部分にマーカーで◯をつけていくと、
あらあらあらあら、
シングル・イシュー(ホントに突っ込みたいひとつだけのこと)だと思っていたら、
それらはいまの釜石が抱えている問題点だといえることに気がつく。
見返したメモは、情報の宝庫、
釜石の課題の宝箱や〜、と。
たとえば、不登校の問題。
いま釜石で学校に行ってない児童生徒は、
小学生で13人、中学生で26人、合計39人いる。
年度別に見ると、
令和元年は32人、令和2年は26人、令和3年40人、令和4年39人。
今年の39人のうち、小学校5、6年生が9人、中学3年生が14人。
つまり、高学年のほうが不登校者の数が多い。
また、小学生7人、中学生10人が、「無気力」「不安」で不登校になっている。
答弁したのは教育長。
数字が出てくるので、この問題の中身が具体的に立ち上がってくる。
一方、「無気力」「不安」の原因が、
コロナによって「生活のリスムが乱れ」、「友だちが少ない」
と。
それはホントか?
紋切り型じゃないのか? バイアスかかってないか?
だってコロナで引きこもってたのは2年前3年前だぞ。
でもそれでも確認する、という作業によって見えてくるものもある。
ほかにも、新しい市長(小野共さん)は市民との対話を求めている、
これまで市長が出席していない市と市民のプロジェクトにも参加したいと答弁したことによって、前の市長とは違ったことやりたがっているとわかる。
もちろん、こうした「情報の宝庫」と捉えられるのは、
わたしが眠気をこらえるために必死にメモを取っているからであって、
市民のみなさんは、ケーブルテレビやYouTubeで配信されてる市議会の様子を流し見してるだけだろうから、気が付かないよな、とは思う。
必要もないだろうし。
でも実は、議会ってそうそうくだらなくもないよ、
退屈でも実はいまある課題の宝箱だ、といいたい。
(かもしれない)