見出し画像

美術館へ行かなくてもできる「対話型鑑賞」

対話型鑑賞をしよう、と思っていたら、
美術館が休館になっていた。

あいにく東京上野の美術館では適当な絵画の展示会がやってない。
困った……。
(諸般の事情により、上野に限定していたんです)
ただひとつ開催中なのは、東京都美術館での「エゴン・シーレ」展。
だけどいまこの展示会は人気があって、
土曜日日曜日はけっこう人が入っている。
対話型鑑賞をやるにはちょっとハードルが高い。

困っていると、講師の稲庭彩和子が知恵を出してくれた。
エゴン・シーレの作品を所蔵しているレオポルト美術館のサイトがあって、
シーレやクリムトの作品をこのサイトを使って鑑賞する。

コロナ以降、いろんな美術館がデジタル展示をやるようになって、
昨日、キャプテンシップ・チャレンジのワークショップでその恩恵を受けた。

5人で3チームつくって対話しながら3作品を鑑賞した。
とっても盛り上がった。
これはいい方法を知った、釜石でもやってみよう、
と喜んだけど、
これは稲庭彩和子さんが対話型鑑賞の前に、
プロフェッショナルなレクチャーをして、
受講生の心のレディネス(準備)ができていたからだ、
と気がついて、わたしではできそうもない、とがっかりもした。

ところで、なぜたくさんの美術館がデジタル展示に力を入れたのか。

それは、アートが「不要不急」なものではなく、
「生きていくために必要なもの」
だからだ。