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「推し」とデジタルウェルネス

デジタルウェルネスとアンラーニングのワークショップをやった。
その中のひとコマ。

「デジタル化が進んで、よかったこと・困ったことはなんですか?」
というグループダイアログをしているとき、
リモートワークになって便利になった、とか、
そのおかげで釜石に移住できた、とか、
そのおかげで離婚のダメージが少なくてすんだ、とか、
そんな鉄板ネタを考えていたら……。

参加者のなかで20代のリッチャンは、
「推しとの時間」
をあげた。
どういうことか。リッチャンはこういった。

たとえば、推しのライブに行く。
あるいは、新しくリリースされたミュージックビデオを見る。
そのときの感想とか気持ちを、
推しをメンションしてストーリーに上げる。
そしたら、100万人のフォロワーがいる推しが、
自分のコメントを見てくれて「いいね!」を押してくれる。
それだけではなく、お互いにやりとりできるときもある。
こんなことって、リアルではないですよね?
リアルでは起こりえないことが起こるし嬉しいから、
ついついスマホを見ている時間が長くなる。
夢中になってしまう。
家族といるときも、スマホを見てしまう。
リアルを大切にしなくなったなあと反省しながらも、
やっぱりスマホを見てしまう。

56歳のわたしは、
「そこかあ……」
と、デジタルな話題で推しが出てきて意外に思った自分が、
守備範囲が狭くなったなあと実感した。

もっとマインドフルになんなきゃ。