田植えとリーダーシップとの関係
昨日友人とごはん食べていたら、
「なんで研修に田植えとか稲刈りを入れてる?」
と聞かれた。
5月から田植え→草取り→稲刈りシーズンが始まる。
たしかに。もう20年もやってるから、
リーダーシップを学ぶプロセスに「田植え稲刈り」はアタリマエのことだと思いこんでいた。
(認識の固定化)
なぜ田植えをするのか。
ひとつは、五感を取り戻すため。
水を張った田んぼに、足を踏み入れる。
長靴のときもあるし、田植え足袋のときもあるし、裸足のときもある。
長靴でさえ、ぬるっとした感覚、ぬかるみに足がはまってしまう感覚は得られる。
いわんや足袋・裸足をや。
苗をつまんで田んぼの中に突っ込むときの、指の感覚、泥の匂い。
風に吹かれる肌、照りつける太陽からの熱。
刈り取るときの効率の良さもあるし、
植え終えた田んぼの美しさを出すために、
なるべく列をきれいにして植えたい。
だから、縄を張って、みんなで一斉行動する。
ふたつめ。チームビルドにもなる。
そしてみっつめ。自分が食べるものを自分でつくる。
日本の食料自給率は、カロリーベースで37%。
生産額ベースでも67%しかない。
農林水産省https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/011.html
でも、それを憂える自分の食料自給率はどのくらいか?
ほとんどのビジネスパーソンや学生は、0%のはず。
だからまず、食料を自分でつくる「食料自給力」をつける。
そして秋に刈り取ったコメを、家族で食べる。
ママがつくったおコメ、パパがつくったおコメ、
息子がつくった、娘がつくったおコメ。
食卓に会話が生まれ、
家族から「美味しいね」といわれる。
五感を取り戻し、食糧自給力をつける。
そして、チームをつくっていく。
さらに、「リーダーシップの三要素」として、
・目標設定、シェア
・率先垂範
・相互支援
があるが、これもばっちりあてはまる。
リーダーシップを楽しく身につけるには、田植え稲刈りは最強かもしれない。