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そのうちできるようになるよ

「そのうちできるようになるよ」
息子を育てている時、よいと思ってかけてくれた周りの人の言葉。
中学生になっても今だに言われるこの言葉。
この言葉だけ見たら励ましてくれてるような、アドバイスのような温かい言葉でもあるし、実際その意味も入ってるとは思う。

一人目の育児ということもあり
神経質になったり、力が入ってしまったり、
同学年の子と比べてしまったり
今思えば私もあれやこれやと考えすぎていたとは思う。
思うけど・・・。

この声掛け、子育て真っ最中の私からしたら心の隅を少し削られるような
そんな言葉だったなーって改めて思うのです。
ダメージはやんわりだけど蓄積されてズシンと後から重くなる感じ。

この言葉って悪気もないから余計辛くて
そんな神経質にならなくても・・・みたいな前置きも含まれてる場合もあったり、声を掛けてくれた方のお子さんはできてることだったり(自分の子育て経験を通してできるようになるよっていうアドバイス。普通はそうだよな〜。それも悪気ないのはわかるけどやっぱり自分を中心としたひとりよがりのアドバイスの場合もある・・・)
そのうちって曖昧言葉で悩み相談にその場かぎりで返答してるようなそんな都合のいい返しなのかもしれない。
そのうちってその子にとっては何十年もできない時もある。そこで見守り続けるって結構大変なんだよね。

鉛筆や箸の持ち方、麺類の食べ方(啜れない)、歩き方、座り方、姿勢・・・

日常的にどれも使うことばかり。毎日毎日目につくことばかり。
親はどうしても気になちゃうよね。

結局今もほとんどうまくできなくて
鉛筆も握るような持ち方で力の入れ方も強いもんだからすぐ疲れちゃうし
シャーペンはよく壊れる。勉強にも影響出るの当たり前だよね。
持ち方を初めてみる人は目を丸くする。小さい時は「そのうち〜」で終わった相談事のひとつだった。
ご飯は何度言っても、色々工夫取り入れても食べ方のマナーは身につかないし麺もうまく啜れない・・・定型発達の子より何度も言われるから食事が楽しくないつまらなくなる可能性も高くなる。かといって、マナーを教えないと食べ方を教えてくれる人、注意してくれる人って日本は珍しいから親が教えてあげることも大事かなと思ったりしてついついいまだに口を出してしまう。(このバランスも親としては悩むところ。。。)

真剣に悩みごとを受けた時には
そのうち〜とかうちも一緒だよ〜という、自分目線の曖昧な回答はやめて
一旦相手の悩みに共感してあげることがまず大切だな、と。
発達障害の子育てをする親は孤立しがちで悩みを共感してくれる場面が少ないとやっぱりどうしても思ってしまうから。理解してもらえないと悩みを溜め込んで孤立してしまう前に周りの人も声掛けやサポートは思った以上に重要になってくると思う。

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