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太陽は空洞だ! 恒星の正体を暴く超科学レポートの衝撃/三浦一則・電気的宇宙論

太陽は、その巨大な質量が生みだす強力な重力が水素ガスを圧縮して核融合を起こし、その熱が表面に達して光り輝くーーこれが常識とされている。
本当だろうか?
世界で密かに注目を集めている「電気的宇宙論」では、太陽のプラズマ大気の下には硬い地殻があり、さらにその内部は空洞になっていると予想されている。そう、太陽どころではない、すべての恒星は空洞なのだ。
ニュートン力学への疑念を胸に、この理論についてきてほしい。

文=三浦一則

矛盾の多い「核融合説」

 従来の主流科学では、太陽は内部で核融合反応が起きていると説明している。重力によって星間物質が収縮して集まり、高温高圧が発生、陽子と陽子が結合するP−P反応が起きて重水素が作られ、重水素同士の熱核融合が進んでいるという。
 しかし、この説明にはいくつかの決定的な矛盾がある。恒星の核融合反応は、水素原子がふたつ融合して重水素原子核になるP−P反応から始まるとされる。しかしP−P反応は非常にまれにしか起こらないことがわかっていて、1回のP−P反応には約140億年もの時間がかる。太陽にいくら膨大な数の陽子が存在しても、この確率は低すぎる。
 観測でもおかしな点がある。太陽内部で核融合反応が起きているなら、温度は数百万度K〜1000万度K以上あるはずだ。
 熱は中心から周囲に伝わっていくので、時間がたつと外側も高温になる。太陽の表面は、粒状班という水素ガスの対流層で覆われていて、ひとつの対流は深さ200キロ、直径1000キロある。粒状班の温度は6000度Kだ。
 粒状班がなくなって、下が見えている部分が黒点だが、温度は3000度Kしかない。

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太陽の黒点。水素プラズマが欠けて下の層が見えている部分が黒点だが、温度は3000度Kしかない。

 つまり、内部のほうが温度が低いのだ。粒状班の上空には水素ガスの密度の低いコロナ層があり、ここは200万度Kの高温になることが知られている。観測では、太陽は外側ほど温度が高いのである。

ビルケランド電流と電気的太陽

 20世紀初頭、ノルウェーの物理学者、クリスチャン・ビルケランド博士は、1メートル四方くらいの大きなガラス張りの容器を作った。
 真空にした容器内部には、鉄製の球体が置かれ、高圧電流がかけられた。球体表面では放電が起こり、美しいプラズマパターンが描かれた。ビルケランド博士は太陽を実験室で再現することに成功した。
 またビルケランド博士はオーロラが電流で発光していることを証明した初めての人物だ。宇宙空間には、電流が流れているが、星間物質や太陽風は、プラズマの流れで電流にほかならない。宇宙空間に流れる電流を博士にちなみ、「ビルケランド電流」と呼んでいる。

 電気的太陽は、1958年にラルフ・ユーゲンス博士に受け継がれ、ノーベル賞受賞者のハンス・アルベーンによるプラズマ宇宙論に発展する。

宇宙のフィラメント・白鳥座ループの超新星残余をクローズアップしたもの

宇宙の巨大な送電線。内部にはビルケランド電流が走っている。

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クリスチャン・ビルケランド博士の実験の様子。

 電気的宇宙論での太陽を簡単に説明しよう。

 太陽は太陽系の惑星を引き連れて、秒速200キロ以上のスピードで銀河の中ほどを疾走している。太陽自身が銀河系の周囲を螺旋を描いて移動しており、太陽の周囲を公転している惑星も螺旋を描くので、惑星の軌道は二重螺旋になっている。DNAと同じパターンであるのは偶然ではないだろう。
 太陽が銀河系の中心を軸に移動しているのは、銀河の中心から星間物質の風、銀河風が吹いているためだ。
 太陽は銀河の中心から放出される磁場の影響で、ローレンツ力が働くため、銀河風に対して直角に進む。太陽は進行方向に存在する星間物質を磁場の漏斗を広げて、太陽内部に取り込んでいる。

 星間物質は、1立方センチあたり数個の陽子と電子で、希薄だが、エネルギーは数テラ電子ボルト=TeVもある。太陽は数テラ電子ボルト=TeVの星間物質を両極から取り入れて、赤道部から数メガ電子ボルト=MeVの
太陽風として放出する。星間物質と太陽風のエネルギーは1000倍も電位差がある。
 この電気エネルギーの差が太陽を輝かせているエネルギーなのだ。

電気的宇宙論の描く太陽

 実は電気的宇宙論では、太陽は空洞ではなく、水素ガスの大気の下には硬い表面があると考えている。
 これは、ビルケランド博士の実験で鉄の玉を使って太陽を再現したことにもよるが、硬い表面が観測されたと主張する科学者もいる。
 Michael Mozina氏は在野の研究者だが、「The Surface of the Sun」の中で興味深い内容を公表している。

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http://www.thesurfaceofthesun.com/observations.html

 上記の画像は特殊な方法で抽出したイメージで、太陽の光球から4000キロ下を捉えたものだ。

 電気的宇宙論の予測する、鉄とシリコンの硬い表面であるとする見方もある。主流科学の描く熱核融合では、重い元素が作られるのは太陽中心部だ。表面は圧力も温度も低いため核融合は起こらないとされている。
 だが、最近の低温核融合の研究によれば、軽い元素から重い元素が作られる核変換は、比較的低い温度でも起きるといわれている。鉄やシリコンは岩石惑星を作るうえでも重要な元素だ。太陽表面で核変換が起きていることは、惑星がどのように作られたかを考えるうえでも重要な要素なのだ。
 Michael Mozina氏の画像は、鉄・シリコン原子が放射するスペクトルを抽出したもので、そのまま硬い表面を意味するものではないが、太陽の表面近くに鉄やシリコンが存在することは確かなようだ。
 また、通常観測される太陽活動のほとんどは、厚さ200キロほどの表面にすべて集中している。電気的宇宙論が主張する硬い表面も、現時点では推測によるものといえる。

太陽空洞論を示す「5分振動」

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