土壌が帯びた磁気と新事実! UFOアブダクション「トラヴィス・ウォルトン事件」/並木伸一郎・フォーティアンFILE
UFO、UMA、超常現象など、世界にはびこる謎を、並木伸一郎が鋭く切り込む。今回は事件後から約40年が経過した今、新事実が明らかになったUFOアブダクション「トラヴィス・ウォルトン事件」に迫る。
相次ぐUFO事件の追加証言と再検証
近年、元政府高官によるUFO情報のリークが相次いでいる。たとえば2005年9月25日にカナダで開催された「地球外生命体シンポジウム」では、同国の元国防相ポール・ヘリヤーがUFOと異星人の存在を各国政府が積極的に隠蔽している事実を公表。ビル・クリントンの首席補佐官を務めたジョン・ポデスタは、国家機密にアクセス権限があった当時、UFO関連文書を公開できなかったことをツイッターで悔悛している。
加えて2018年7月に開催されたMUFON(Mutual UFO Network=相互UFOネットワーク)のシンポジウムでは、米国防総省の極秘UFO調査チーム「先端航空宇宙脅威別プログラム」を率いたルイス・エリゾンドが登壇し、政府の秘密主義を糾弾した。
情報隠蔽に反発する動きに呼応するように、隠蔽の介入によって捏造と結論づけられた事例が埋もれている可能性があるとして、過去のUFO事件に対して再評価する機運が高まっている。
その最中にある2015年、かつてアメリカで起きたアブダクション事件のひとつ「トラヴィス・ウォルトン事件」の現場検証が改めて行われた。当事者の証言の信用性が高いにもかかわらず、真偽を問う大論争が展開されたこの事件の再検証結果はいかなるものだったのか?
事件を振り返りながら、40年を経て提示された新たな証拠を見ていこう。
事件当時のトラヴィス・ウォルトン。
事件を報じた「ナショナル・エンクワイラー」紙の1面。
ウォルトンが自身の体験を綴った書籍も刊行されている。
怪光に貫かれたウォルトン青年
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