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米大統領選UFO公約・インドの幽霊学講座・ポーランドの女児だけが生まれる村/MYSTERY HOT PRESS

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前回のアメリカ大統領選挙ではヒラリー・クリントンがUFO情報の開示を掲げていましたが……。今回の趨勢やいかに?

文=遠野そら+宇佐和通

米大統領選挙・候補者たちがUFO情報開示を公約

 2020年11月3日のアメリカ大統領選まで1年を切り、スーパーチューズデーが3月に迫ってきた。候補者たちの公約が話題となっているが、特に「宇宙人やUFO情報の開示」について注目が集まっている。
 台湾からの移民2世で実業家のアンドリュー・ヤン氏は、エリア51の情報開示に意欲的だ。「僕こそがエリア51のヤングだ!」と声高に主張しており、国益を妨げない限り、エリア51に関する機密情報を解除すると発表している。
 民主党のエイミー・クロブチャー上院議員は、記者の取材に対し「私たちは地球外生命体について何も知らされていない。アメリカ政府は何が起こっているのかきちんと調べるべきだ」と、政府の隠蔽体質を批判。自身が大統領に当選した暁には異星人やUFOの情報を公開すると約束した。さらに前回、2016年の予備選挙にも立候補した民主党バーモンド州上院議員のバーニー・サンダース氏や、コロラド州選出上院議員のマイケル・ベネット氏なども、UFOや宇宙人の話題に触れ、情報公開を約束している。候補者たちの“UFO公約”が飛び交っている状況だ。

 前回の大統領選挙で、ヒラリー・クリントン氏がUFO情報の開示を公約に掲げていたことは記憶に新しいだろう。直前まで当選確実と報じられていたヒラリー氏がまさかの落選、トランプ氏の逆転勝利の結果に世界中が驚いたのは言うまでもない。
 だが、“奇跡の逆転劇”と揶揄されたトランプ氏の勝利に、巨大な力が裏で糸を引いていたのではと考えた人も多いのではないだろうか。UFO隠蔽派がヒラリーの口を封じるため、トランプを当選させたのではないか――。あくまでも憶測でしかないが、まことしやかに囁かれた世説だ。
世界に大きな影響を与えると言われるアメリカ大統領選挙に今後も目が離せない。


インドの有名大学で幽霊学がスタート

 インド北部にあるベナレス・ヒンドゥー大学(BHU)で、「Bhoot Vidya(幽霊学)」という6か月間の講座が開始されることになった。BHUは100年以上の歴史を持ち、在籍生徒約7700人というアジア最大規模の大学である。
「Bhoot」はヒンドゥー教の言葉で悪霊を、「Vidya」は悟り・学びを意味しており、これまで悪霊の仕業と思われてきた心身障害や心理障害をアーユルヴェーダ療法で治療していくことを目的に開設された。そう、これは医師向けの精神科医・育成コースなのである。
 アーユルヴェーダ療法の第一人者であり、BHU・アーユルヴェーダ学部長のトリパティ教授は、「世界三大医学の一つであり伝統的なアーユルヴェーダ療法をもとに、精神疾患に焦点を合わせ、授業を進めていきたい」と語っている。
 しかし、なぜ精神学ではなく「Bhoot Vidya(幽霊学)」というコース名なのだろうか。これにはインドに古くから続く、ある風習が深くかかわっているという。
 インドでは体調不良や精神疾患、“てんかん”の発作までもが、悪霊の仕業であると考えられ、シャーマンに悪霊を祓ってもらうことで治癒すると信じられてきた。医療が発達していない時代、人々は呪術や悪霊、鬼などが人間に災いや病をもたらすと信じ、恐れ、祓ってきた伝承が世界中で数多く残されている。日本でも、狐憑きなどが有名であろう。
 シャーマン信仰が厚いインドの農村部では、現在でも多くの患者が専門家の適切な治療を受けずに苦しんでおり、誤った対処を施されているという。BHUトリパティ学部長は、「適切な治療を施すためのBhoot Vidya(幽霊学)である」と、悪霊祓いを学ぶコースではないことを説明している。

 大学側はアーユルヴェーダを用いた治療は精神疾患に「有効」だとしているが、インド医師会は「無効」であると反論している。コースが開始されるのは今年の1月から。今後の精神病治療の発展に期待だ。


女子ばかりが生まれる不思議な村

 ポーランド南西部に位置するMiejsce Odrzańskieという村の地域代表者が、「男の子を出産した夫婦に報奨を出す」と発表し、話題になっている。
 Miejsce Odrzańskieは、チェコの国境近くにある人口わずか272人の小さな村だ。この村では約10年間で12人の赤ちゃんが産まれたが全員女の子。男の子が1人も産まれていないのだ。
「私たちの村は女性の方が強いのよ」
 そう誇らしげに語るのは、村の消防団に所属するアリアナちゃんだ。村には男性もいるが、圧倒的に女性の方が多いという。現在、青年消防団には32名の有志が在籍しているが、男性はたったの8名。ジュニア消防団に至っては全員が女の子である。彼女たちは、これまで男性がメインとされてきた消防演習の技術もトレーニングを重ね取得、消防競技会で数々の賞を受賞するチームにまで成長したのだ。
 農業を主とするこの村では、夏になれば多くの若い女性がトラクターを運転し、畑の収穫作業にあたる。だが彼女たちも結婚を機に村を出ていく人がほとんどだ。村の地区代表者であり2人の娘の父であるRajmund Frischko氏は、跡継ぎの少なさが村の人口減少につながっていると考え、男の子の誕生に報奨を出すことを決めたのだ。さらに氏は「男の子が生まれたら、村の通りに子供の名前をつけて、記念樹を植えることも考えている」とも語っており、村ではこの話題でもちきりだという。
 今回の発表に、「食事が原因では?」「村の中で結婚を繰り返していたのでは?」など、様々な推測が飛び交っているが、原因はいまだ不明だ。医師は「男と女が産まれる確率は50%・50%であり、体外受精で生み分けでもしない限りこの確率は変らない」と断言しているが、Miejsce Odrzańskie村の場合は1/4096の確率であり、非常に稀なケースであるということだ。


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