見出し画像

勝利へと導く驚異の方位術「増補改訂版 最新奇門遁甲術入門」/小野十傳

新サイトwebムーで公開
https://web-mu.jp/spiritual/40102/

幻の方位術として知られ、その実益直結の効果から学ぶ人が急増している「奇門遁甲術」。日本の奇門遁甲の第一人者・小野十傳師が最新の”活用法”を指南する!

☆関連記事「奇門遁甲術・サマージャンボ必勝法」

画像1

「増補改訂版 最新奇門遁甲術入門」(小野十傳・著/3500円+税/ワン・パブリッシング)。(Amazon)*2020年8月11日配本予定

*「増補改訂版 最新奇門遁甲術入門」より抜粋


奇門遁甲で長岡京・平安京の謎を解く

 奇門遁甲とは、古代中国で生まれた方位術であり、兵法のひとつである。伝説によれば、周の軍師であった太公望呂尚や、三国時代に活躍した諸葛亮孔明などが、この占術を用いて自軍を勝利に導いたという。
 この方位術が日本に伝わったのは、飛鳥時代のことだ。『日本書紀』には、第40代・天武天皇が、奇門遁甲を用いて壬申の乱(672年)の行方を自ら占ったという意味のことが記されている。もっとも、飛鳥時代以後の日本で、奇門遁甲がどのように用いられたか、詳しいことはわかっていない。あるいは一部の占術師のみが、一子相伝によってひそかに継承していったのかもしれない。

 だが、私が調べたところによると、日本史上では、奇門遁甲によって大きな決断が下されたとしか考えられない事件が何度か起こっている。
 そのひとつが平安京遷都だ。
 784年、桓武天皇は都を平城京から長岡京に遷した。ところが、それからわずか10年後の794年に平安京遷都を断行したのである。いったいなぜ短い間に2度も遷都をしなければならなかったのか? これを奇門遁甲で解くと、ピタリと回答が導きだされるのだ。すなわち長岡京への遷都は、一種の方違えだったのだ、と。
 桓武天皇はおそらく、平城京に都があったころから、平安京を最終目的地と定めていたのだろう。しかし、平城京からダイレクトに平安京を目指すと、凶方位へ移動することになる。そこで、まずは長岡京へ移り、10年が経過したのち、平安京へ移動したのだ。

画像2

 方位盤をご覧いただきたい。
 ひとつは平城京から長岡京を見た盤、もうひとつは長岡京から平安京を見た盤だ。どちらの盤上にも「甲甲」という文字が並んでいる。この組みあわせは「双木盛森」といい、高貴な方位を意味する。間違いなく長岡京は、平安京遷都を前提とした中継ぎの都であると同時に、短期間のうちに同じ吉方位を重ねて取り、その作用を強める目的に使われたのだ。

 このように、奇門遁甲の視点から歴史をひもとくと、隠されていた真実に光を当てることができる。

「鍛冶錬金」で落ちこぼれが医大に合格

 話は、現代の日本へ一気に飛ぶ。

 じつは私は、相談者の運勢を鑑定するに当たって、日常的に奇門遁甲を取り入れ、成果を上げている。いくつか例を話そう。
 暴走族に入り、手のつけられない若者がいた。高校3年生の夏、母親に連れられてやってきたが、荒んだ目で脚を組み、煙草をふかしていた。母親は泣くばかり。
 しかし、私の鑑定室に来たというところに救いがあるような気がした。
 母親を先に帰らせ、彼に尋ねた。「何をしたいのだ」と。
「やりたいことはやったし、あとは死ぬだけさ」とうそぶくばかりだったが、「金持ちにだけはなっていなかったなぁ」と、ポツンと呟いた。
「医者になればいいさ。女性看護師とも知り合えるぞ」と、けしかけてみた。彼の目が光った。私はこのとき、彼の生年月日から外科医が適職だと睨んでいたのだ。
 とはいえ、わずか半年ほどの受験勉強で医大に合格することは無理である。一浪する覚悟をさせ、「鍛冶錬金」の方位を使わせた。鉄の塊を火で鍛錬して、芸術作品に仕上げる意味の方位である。この方位にたびたび旅行させたのだ。
 するとどうだ。成績が上がり始めたのだ。方位の威力は、成績にじつによく反映する。一度の吉方位への旅行で、成績が10パーセントほど上がる。みるまに予備校でトップクラスに躍り出た。あとは入試が問題だ。ここで使ったのが「獄神得奇」、逆転勝利を意味する方位である。時盤を使い、試験中に効果が出るように合わせた。合格したのはいうまでもない。
 彼は現在、腕の良い外科医として活躍し、私が癌になったら執刀するそうである。女性看護師と付き合っているかどうかは、私の口からは教えられない。

「玉女守門」が功を奏して玉の輿に乗る

「玉女守門」という方位がある。頭が良くなる方位である。とくに女性にとっては、玉の輿に乗る最高の方位とされている。男性を見る目が正確になるわけである。

 娘が婚期を逃して困っているという母親から相談を受けた。その娘は30代後半。そして娘の父、つまり相談者の夫は事業家で、なかなか羽振りがよい。えてして、経済的に恵まれた娘は家を離れたがらない。普通の勤め人と結婚しても経済的に苦しいのが目に見えているからだ。
 この娘に施したのが「玉女守門」である。玉女守門の吉方位に、後述するパワーボックスを設置した。
 ところが、半年ほどして母親から「困ったことになりました」と、電話で告げられた。娘が、無職の男性とつきあいだしたというのだ。両親の反対を押し切り、すでに同棲を始めているらしい。
 私は内心、玉女守門の効果が裏目に出たと思い、いささか焦った。
 その後、娘は妊娠し、男と結婚したことを知らされ、音信が絶えた。
 母親が私の鑑定室を再訪したのは3年後だった。子供を連れた娘も一緒だった。高級酒までいただいた。
 聞けば、娘のご亭主は1級建築士の資格をとり、このたび独立開業する運びとなったというのだ。なるほど玉女守門は、男性を見る目が正確になる方位なのだと、いまさらのように確認した次第である。

「丙奇」を用いてライバルを敗走させる

 世の中には、どんなに頑張っても勝てない相手がいるものである。

 飲み友達のF君も、そんなライバルの存在に苦しんでいた。彼とライバルは、高校・大学が同じで、どういう腐れ縁なのか職場まで同じ。仲が悪いというわけではないけれど、相手の陰にいつも隠れてしまうらしい。
 私はふたりの命理盤を見て、ライバルが「飛鳥跌穴」や「神遁」といった「丙奇」を使えない命であることに着目した。そこでF君に、時盤で「丙奇」の吉方位が来たならば、その方位に彼と一緒に飲みに行くようアドバイスをした。
 しばらくすると、F君から「彼が左遷された」という連絡が入った。しかもF君は大阪本社に栄転。くだんのライバルは、「お前に運を吸い取られたようだ」と、F君にいったそうである。
 丙奇は金運の方位であるが、傲慢になるという副作用がある。命理で丙奇を使えない者が丙奇を使うと、その副作用が極端に出る。上司にたてつき、得意先に失礼な態度をとってしまう。左遷されるのは、この効果が発現したからにほかならない。
 F君のおごりで酒を飲みながらこの話をしたら、「でも、金運がよくなるという効果は出ていないんだけど」と、こぼされた。
 当然である。勤め人が金運の方位を使っても、昇給することは考えられない。彼の場合は、丙奇の積極性という効果が、栄転につながったと考えるべきだろう。

奇門遁甲には覇道の精神が宿る

 以上のような実例は、特別に珍しいものではない。本書を理解し、活用していただければ、諸君にも驚くような開運が約束される。

 ここでひとつ、お断りしておきたいことがある。

 奇門遁甲は兵法であると、冒頭で述べた。兵法であるからには、自軍にとっての吉方位を調べ、それを用いて勝利を得るのみならず、敵にとっての凶方位を調べ、そちらへおびきだすことにも使用される。桓武天皇やF君は、この方法を用いて敵を退けたのだ。私が考えるに、ここが奇門遁甲の最大の、そして他の占術の追随を許さない優れた魅力なのである。
 おのれが勝利を得るために、相手を罠にはめるという行為は、現代の倫理感覚に照らし合わせれば、問題ありといわれるかもしれない。しかし、奇門遁甲は、自分の目的を達成するために相手を陥れることも辞さない、いわば覇道的な精神が宿る占術なのだ。ここを省略しては、奇門遁甲の書ではなくなる。
 よって、本書の一部にはそのような記述が含まれていることを、あらかじめお断りしておきたい。実際に、敵を陥れるために用いるかどうかは、諸君の意志に委ねるとしよう。

座山にパワーボックスを設置せよ

 では、奇門遁甲を実践するための解説へと分け入りたいと思う。

 奇門遁甲術の実践法は、吉方位へ自分が移動する「立向」と、自分は動かず、吉方位にパワーボックスを置く「座山」の2種がある。
 ここでは座山、つまり自宅の吉方位にパワーボックスを設置する方法をお教えしよう。

【パワーボックスの作成法】
 大きなマグカップ以上の器を用意し、3分の1まで白の化粧砂を入れる。化粧砂の上に円形のマグネットを4個置く。その上にドライフラワーをひとつかみほど入れる。ドライフラワーの色は黄色でなければならない。あとは器の上まで化粧砂で埋める。これで完成だ。なお、ここに挙げた材料は、100円ショップやホームセンターなどで購入できる。

 このパワーボックスを吉方位に置くのだが、吉方位は各月の最初の節入りで変わる。特別に2020年8月から12月の方位を記しておこう。

2020年
8月7日~9月6日:設置に適した方位はない
9月7日~10月7日:南
10月8日~11月6日:西
11月7日~12月6日:北西
12月7日~2021年1月4日:北

 パワーボックスの効果はじんわりと確実に表れる。実占家である私は、過去に多くの実業家に対して、このパワーボックスを指導してきたが、効果がなかったことは一度もない。本書「増補改訂版 最新奇門遁甲術入門」とあわせて、ぜひ実践していただきたい。


★「ムー」本誌の特集やオリジナル記事が読めるウェブマガジン「ムーCLUB」(月額900円)の購読はこちらから。


ネットの海からあなたの端末へ「ムー」をお届け。フォローやマガジン購読、サポートで、より深い”ムー民”体験を!