古代アステカ「異星人タブレット」の謎/宇佐和通
メキシコで出土した、不思議なタブレット。そこに刻まれた、数々のUFOや異星人の姿ははたして何を物語っているのか?
知られざるアステカ文明と異星人の関係が、物的証拠によって明らかになる!
文=宇佐和通
資料協力=ヒカルランド
畑から次々と出土する不思議なタブレット
メキシコ中央部ハリスコ州の北東に位置するオフエロス。1999年、元軍医のパブロ・エンリケ・ガルシア・サンチェス氏は、のどかなこの地方都市の郊外でキャンプ旅行を楽しんでいた。できるだけひとりになれる時間を長く持とうと思っていたサンチェス氏にとっては、理想的な場所だった。
思い描いたスケジュール通りに過ごしていたある日、彼は不思議なタブレット(石板)を見つけた。ちょうど両手で持てるくらいの大きさで、重さは1キロちょっとだろうか。表面には模様が刻みこまれている。考古学の専門家ではないサンチェス氏には、その模様はマヤ文明のもののように思えた。
もちろん、そんなことはあり得ない。オフエロスは古代マヤ文明が繁栄していた地とは遠く離れているからだ。ということは、後にメキシコの礎(いしずえ)となった古代アステカ文明のものだろうか。
町に戻ったサンチェス氏は、拾ったタブレットを地元の人たちに見せてみることにした。多くの人が独特の模様に見覚えがあり、しかも80年ほど前から似たようなタブレットがあちこちの畑で見つかっているという。巨大寺院を中心に栄えていた、幻の古代都市の逸話(いつわ)を語る人もいた。
小さな町なので、だれもがすぐにサンチェス氏の存在を知るようになり、似たようなタブレットや写真を見せにくる人が後を絶たなくなった。
謎のタブレットにすっかり魅了されたサンチェス氏は、町にとどまって調査をすることにした。翌年には地元の人たちと「ナウィ・オリン協会」という研究グループを立ち上げ、調査活動を本格化する。グループ名は、古代アステカ語で「第5の世界」を意味する「ナウアトル」からとった。第5の世界とは、古代アステカの時代区分で「現代」を指す言葉だ。
グレイの姿も描かれた豊富で奇妙なモチーフ
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