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牛込の怪談と新宿地下洞窟の都市伝説/吉田悠軌・オカルト探偵

都心の一等地・新宿には、江戸時代あるいはさらに古くから連綿と継承される、数々の不思議な土地の記憶があった。
それは、地上のみならず地下にまで隠されていた。

文・写真=吉田悠軌 #オカルト探偵

ぷろふ2

吉田悠軌(よしだゆうき)/怪談サークル「とうもろこしの会」会長、『怪処』編集長。今回の一枚は新宿歴史博物館「幻想の新宿」展(取材時)入り口にて、怪猫とのツーショット。

新宿オカルトスポット「戸山公園」

 2018年夏、新宿歴史博物館が「幻想の新宿」と題した所蔵資料展を行っていた(会期は6/30〜8/ 26)。月岡芳年『新形三十六怪撰』を目玉に、鯰絵や人魚ミイラなど、入場無料の展示とは思えない充実ぶりを示していた。

 その中でも、新宿に伝わる妖怪、怪談などを紹介したマップが好評を博しているようだ。この伝説・伝承マップについては新宿区教育委員会が1969年に発行した『新宿と伝説』をもとにしているとのこと。私事で恐縮だが、自分のオカルト探偵事務所を新宿に構えているのも、この地に眠るオカルト・怪談的事象を毎日調べていきたいとの理由からだ。

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