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アメリカで続発するUFO集団目撃事件の背景/遠野そら・MYSTERYPRESS

世界の超常現象ニュースをお届けする本コーナー。前回に引き続き、UFO事件特集! アメリカで続発する葉巻形UFOの集団目撃事件から、すでに「UFO飛来は驚くようなことではない」事態が明らかになってきた。UAP情報の開示が常識となった2021年に向けて最新ニュースをチェックしておこう。

文=遠野そら #MYSTERYPRESS

UFO・UAP情報が公開される時代へ

 ドナルド・トランプ元米国大統領が新型コロナウイルス追加対策法案に署名した昨年12月下旬から、未知なる領域へのカウントダウンが始まってしまったのだろうか。
 トランプ元大統領が署名した2021年度会計年度の情報権限法(Intelligence Authorization Act)に、未確認航空現象(UAP)に関する報告書の提出を求める注釈が入っていたことはご存じの方も多いだろう。これは“国家安全保障に対し脅威となる情報は開示すべき”として、『地理空間情報や信号情報など様々なルートで収集した未確認現象のデータを180日以内に開示せよ』というもので、アメリカ政府がどこまで開示するのか世界中が固唾を飲んで見守っているのだ。
 しかし、時を待たずしてUFOは確実に我々の前に姿を現し始めている。

 今年2月、米オハイオ州を出発したアメリカン航空のパイロットがニューメキシコ州上空で未確認飛行物体に遭遇したとして大きな話題になったのは記憶に新しい。
 無線マニアが傍受したアルバカーキ管制官への通信で、アメリカン航空のパイロットが「何かがすぐ真上を通過していきましたが(レーダーには)何か映っていますか?巡航ミサイルのような円筒型のものが、我々の真上をものすごい速さで通過していきました」と伝えているが、連邦航空局が発表した内容によると、レーダーには何も映っていなかったことが明らかになっている。
 当時の航空機はニューメキシコ州上空、高度約3万3000フィートを時速約650kmで飛行していたが、日曜日ということもあり周辺では軍事的な演習は一切行われておらず、上空を高速で飛行した物体についてはいまだ謎のままだ。

 さらに驚くことに、この事件の翌週にも同じように超高速で飛行する円筒型の物体がニューメキシコ州近くのカンザス州に出現、地元テレビ局が小型飛行機で上空を捜索に行くというちょっとした騒ぎが起きている。当該時刻、現場近くではNASAの巨大輸送機「スーパーグッピー」が飛行していたという情報もあったことから、「見間違いではないか」という指摘もあったそうだが、テレビ局に寄せられた数百件という目撃情報によると、物体は昼日中でも明るく発光し、飛行機ではありえないほどのスピードで飛行していたということだ。実際にSNSなどに公開された動画を見ても、白く発光する葉巻型の飛行体が高速で飛行している様子が映し出されており、スーパーグッピーとは形状も違うように見える。

 つい先日も、アメリカ各地で円筒型、俗にいう葉巻型UFOの目撃が激増していると書いたばかり。ここにきていったい何が起きているのだろうか。

ラスベガスの発光体はフェニックス・ライト事件の再来か?

 ラスベガスでは古典的と言われる葉巻型以外にも、あのフェニックスライトを思わせる発光体群が出現し話題になっている。
 ラスベガス近隣の住民らが多数目撃したというこの発光体群は、3月4日夜、2回現れた。目撃者らによるとそれは火の玉のようにまばゆくオレンジ色に光っており、まるで何かを監視しているかのように上空に滞空していたということだ。
 多くの人々がSNSなどに動画を上げているが、撮影された場所によって発光体の構成が違うことから、もしかしたらこれは巨大なV字型に編成を組んでいた可能性も少なくないだろう。連邦航空局は発光体群の正体を軍事フレアだと発表したが、目撃者らによるとこれらは空中発射や砲弾発射、いかなる軍事フレアとも似ていなかったということだ。

 最近世界中で話題になっている派手なUFOの出現は、いわば何かが始まるのろしだったのかもしれない。人々がそう気が付いた時、世界はどのようになっているのだろうか。
 UAPに関する情報開示まで残りあと3か月である。


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