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muonアプリのサウンドデザインの秘密 〜「音楽」「声」「間」3つのバランス

muon制作秘話 vol.4 サウンドデザイン

muonアプリの世界観は、見た目のデザインとともに、サウンド(音楽や効果音)がとても大きな影響を与えています。瞑想と音の関係とは?muonの音作りのポイントとは?など、muonのサウンドデザインをおこなった株式会社マスターマインドプロダクションさんにお話しを伺いました。

1.muonのサウンドデザインのポイントはなんですか?

音を聴いた瞬間、日々の喧騒から一気に雰囲気が変わるようなイメージで、「マインドフルネス」や「フォーカス&ブリーズ」「スリープ&リカバリー」など、それぞれのテーマやプログラムに合わせて、丁寧にサウンド制作を進めていきました。

新宿のmuonスタジオでは、薄暗く洞窟のような場所を、7つのスピーカーを使用した立体音響サラウンドによって取り囲み、集中しやすい瞑想空間に仕上げています。目を閉じた時に朝霧に包まれた森や静かな湖畔にいるような体験をしていただけるよう、サウンドや自然環境音をデザインしています。

またアプリ版では、muonスタジオの雰囲気をご自宅や旅先などでも感じていただけるように、各楽曲の長さやタイミング、音質調整などを細かくチューニングしています。

muonの瞑想プログラムを習慣化することによって、このようなサウンドに触れたとき、スッと瞑想の気持ちに切り替わったり、自然と心が落ち着く感覚を身につけていただければうれしく思います。

2.muonのサウンドデザインで苦労した点はありますか?

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muonスタジオでは、インストラクターがいない環境で、「音」「声」を中心に瞑想セッションを行うというのは、かなり斬新かつ興味深いプロジェクトでした。今回のサウンド制作を通して気付いたことは、私たちが普段からいかに“目に見えるもの”に支配されているかという点です。瞑想という“目に見えない”自分の内側との対話に、「音」や「声」をどのように寄り添わせればよいか、チームで何度も議論をしながら制作を進めていきました。

特に苦労した点は、セッションコンセプトに合わせた「音楽」、大橋マキさんの「声」、そして声と声の「間」の3つのバランスが、瞑想の呼吸へと誘う非常に重要ポイントで、プログラムディレクターのマリコさんと共に、秒単位で何度も調整を繰り返し、リリース直前まで試行錯誤を繰り返した作業が、強く印象に残っています。

3.音による空間づくりや環境づくりとは?

私たちマスターマインドプロダクションは、これまでにホテルや商業施設、水族館、ファッションショーなどのBGMやサウンド制作を多く手がけてきました。その実感としてこれからも音の持つ力はさらに多くのシーンで役立つと信じており、近年ではオフィスや住環境の分野でも、展開を続けています。

現在の状況をみると、コロナ禍の影響により在宅ワークが一般定常化する中、自分自身でON・OFFのコントロールが上手く切り替えられない方も非常に多いと思われます。そんな時にこそ「考えぬかれた“音”」が、ON・OFF(集中・リラックス)の自然なシーン切り替えを導くと感じています。

「聴く音楽」(意識する音楽)ではなく、周りの環境や空間に自然に溶け込み、調和するような「聴こえてくる音楽」(無意識に語りかける音楽)を通して、場の雰囲気や気持ちを自然にコントロールするようなサウンドデザインを今後も目指していきたいと思います。muonのようなプロジェクトを通して、今後も音の持つ新しい価値や可能性を、これからも探求していきたいと思っています。

お話しをしてくれた人:
株式会社マスターマインドプロダクション
音を起点に、人々の気持ちと行動をデザインするサウンドコミュニケーションカンパニー。これまでにホテルや商業施設、水族館、ファッションショーをはじめ、数多くのブランドや企業、イベントのサウンドプロデュースを手がけている。
 BGMサウンドデザイン:上畑 正和、Joi
 音響デザイン:上畑 正和
 プロジェクトマネジメント:井口 拓磨
 プロデュース:小川 弘
http://www.mastermind-productions.jp/

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