二次創作小説をたくさん書けないひとへ
書きたくても書けない、書けても短い
むかし、私は二次創作小説を書きたくても書けませんでした。1ヶ月かけてやっと1000字のものができあがるなんてことがざらにありました。苦しい。悔しい。いっぱい書ける人にあこがれる。同じように思っている人の助けになれたらと思い、この記事を書いています。
そんな私も、いまでは書きたいものをあるていどは書けるようになりました。10万字の小説は書けないままですが、おおよそ満足しています。この記事は小説の書き方のノウハウについてはいっさい触れていません。そんなもんは私も知らないからです。
それでも、むかしと比べたらはるかに小説が書けるようになったのです。言いたいことを言えるようになったことは、私にとって大きな力になりました。そこに至るまでの経緯を書きたいと思います。
クローズドな場をつくりましょう
時にあなたは、旧Twitter(X)などのSNS上で、ふんわりした、くにゃくにゃの、短い感想を垂れ流してはいませんか?
そして、誰にも見せない文章を書くことはなく、そのままインターネットの海に思考が流れていっていませんか?
どちらの質問にもイエスと答えた方は、おそらくそもそもの文章力が足りていない可能性があります。言語化力と言い換えてもよいでしょう。過去の私もそうでした。じつは、小説を書くどころではなかったのです。
まずはとにかく、「誰にも見せない文章」を書いてください。スマホのメモでも、Wordでも、日記帳でもお好きなものを選んでください。なるべく自分が書きやすくて、テンションが上がる方法で。
そしてどんなに恥ずかしくても、「自分の言葉」で文章を書いてください。具体的に言うと、ネットミームや誇張に頼らない文章です。ミームは便利ですが、焦点をぼやけさせます。心細い気持ちになるかもしれませんが、そこがスタートです。本来、文章を書くということは心細いものなのです。
例を挙げてみましょう。
①『推しカプ、まじ尊い(たっとい)な……萌えすぎる』
②『推しカプ、お互いに苦しみながらも出会ってからはケアし合って今があるんだな。ほんとうにえらいね。運命じゃなかったけれど偶然がふたりの魂を救ったんだね』
①が悪いとは言いません。出力が①だけであることが問題なのです。②まで到達してはじめて小説が書けます。飛躍しているように見えるでしょうが、実体験として事実です。
言語化が下手なままではいつまで経っても小説は書けません。文章を書く上での推進力を身につけると思ってください。そして、これは死ぬまで続けてください。修行に終わりはありません。強い信念が必要ですが、あなたなら大丈夫です。「書けない苦しみ」を味わっているからです。悔しさをバネにしてください。誰にも見せない・恥ずかしがらない・ネットミームに頼らない。この三つを守って文章を書き続ければきっとなにかの役に立つときが来ます。
おわりに
えらそうなことをいっぱい書きましたが、これが唯一絶対の正解ではないと思います。でも私にとっての真実をすべて書きました。あなたの人生になにかよい影響を与えることができたなら幸いです。
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