見出し画像

1.5kgの鰤を計画的に食べる - 2日目(半生食編)

鹿児島県長島町で生産されているブランド鰤「鰤王」の半身1.5kgを美味しく食べつくした記録の2日目です。

前回の記録はこちらから。
https://note.com/munimuraho/n/n9aeb83f44c6c

この鰤を美味しく食べるための工夫として、到着から経過した日数によって調理法を分けていくことにした。今回の2日目は、「半生食」。レアですね。

使用した部位

画像1

やや尾びれよりの背中よりで、かなりいい形の柵が取れた。

画像2

これをさらに真ん中から半分に分割して、それぞれ料理していく。

画像3

鰤のたたき

この鰤が届いて開封したときに、鱗をどうしようかと迷ったと書いた。結局落とさなかったのだが、ふと「あえてそのまま残してあぶるのはアリなんでは」と思った。鰤のたたきってあまり聞かないが、きっとおいしいと思うので作ってみる。

画像4

たたきには腹側を使う。ブ厚い方が美味いに決まってるので、ぜひ厚めにスライスしよう。よくあるカツオのたたきのレシピなんかでは、まずは全体をあぶってからスライスするが、この鰤の場合、脂がしっかり乗っているので焼いたり炙ったりすると脂が落ちてもったいないし、そもそもガスコンロの火では弱すぎる。ということで、カットしたのちにガスバーナーで炙ることにした。

画像5

全然見えないけど、ガスバーナーで炙ってます。真似する場合は、お皿が冷えすぎてないか確認したり、周りに引火するものがないか気をつけてやりましょう。(お皿の温度が冷えすぎていると温度差で割れる可能性があります)

画像6

こんな感じでしっかり皮に焦げ目がついたらポン酢をかけて手で揉むように押す。こうすることで身に味が入っていく。かいわれ大根、みょうが、ねぎを添えて完成!これはポン酢をかけていただきます。お酒はワインを合わせてみた。

画像7

思いつきで作った割に、大正解だった。口に含むとしっとりした脂が舌に染み込んでいく。薬味のおかげで脂がくどすぎることなく後味をさわやかにしてくれる。皮の焦げも香ばしくてどんどん箸が進む。

画像8

これは大発明だ~!!!と歓喜していたんだけど、後々調べると鰤王が購入できるwebサイトでもぶりレシピとして紹介されていました。あらー

ところで一般的に「たたき」は焼いた後に氷水にくぐらせるレシピが多いが、私はたたきは焼いた後は氷水にくぐらせず、そのままの状態で食べることをぜひともお勧めする。こちらの方が身が水っぽくならない。特にこの鰤など脂の多い魚は、脂を堪能するためにも加熱した後は冷やさない方がいいとは思う。

鰤のしゃぶしゃぶ

さて、次は王道のしゃぶしゃぶ、いわゆる鰤しゃぶだ。先ほどカットしたブロックの背側の柵をスライスする。この場合も、そもそもまだ生で食べても美味しい状態なのでなるべくレアで食べれるよう、心持ち厚めにスライスした。

画像9

鍋に昆布だしを張り、薄口醬油・みりんで少しだけ味をつける。ウチはしゃぶしゃぶの場合はだし1Lに対して薄口しょうゆ・みりんを各40、寄せ鍋の場合は薄口醬油・みりんを60という比率にしている。この割合は結構汎用性が高くておすすめ。さて、出汁が煮立ったら野菜を投入してそこへ鰤をくぐらせて野菜と共にほおばる。完全に鰤に心を奪われていて野菜とか全然撮ってませんでした!

画像10

これがまあ美味しかった…しっかり加熱されたことによって身がしまっているが、舌でいとも簡単にほろっと崩れる。そこへ出汁が染み込み、じわーっと口の中に鰤のうまみが広がる。

よく、グルメ漫画で美味しいものを食べると、脳裏に昔の記憶だの、その食材のストーリーが浮かぶ描写がある。ふと私の脳裏にも浮かんだものがあった。それはなぜか草原を元気に泳ぐ鰤だった。鰤が元気に泳ぎ、それを飼育員(やはりブリーダーということになるのか…)が微笑みながら見ている。いくら鰤王であれ、草原を泳ぐことはないはずなのできっと幻覚だ。

鰤の雑炊

半生食編だけど、しゃぶしゃぶをしたら出汁を捨てるのはあまりにもったいないのでお米を投入して雑炊に。

画像11

これがまた美味かった…魚のうまいところがストレートに出ている味わい。

以上、生食とはまた違った味わいを堪能できた、半生食編でした。
明日は加熱編です。こちらもぜひお楽しみにしていてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?