節分に何食べる?ポスト恵方巻に「こんにゃく」を推したい3つの理由
もうすぐ節分です。節分には炒り大豆や恵方巻を食べると厄が払えて縁起が良いとされてます。しかし毎年節分シーズンになると恵方巻の大量廃棄問題が話題になりますし、市場としては新しい何かを求めている感を感じます。
恵方巻も全国的に定着したのはここ10〜15年くらいな感じがありますし、まだこの2大巨塔に対抗できる食べ物があるはずです。そして偶然にも最高のポテンシャルを秘めた食べ物を発見しました。
それがタイトルでも触れている、こんにゃくです。
というのも、ある事がきっかけで、我が家には大量のこんにゃく芋があります。この処理にほとほと頭を悩ませ、近頃はこんにゃくの事ばかり考えていました。そして節分が迫るにつれ、節分とこんにゃくの相性に気付き、節分にこんにゃくを食べるムーブメントを生み出せるのでは?と、ポスト恵方巻の可能性を見出したのでここに紹介したいと思います。
きっかけとは
約2ヶ月前、父親から「お米を送るついでに、こんにゃく芋、いる?」と聞かれたことがきっかけです。
私はこんにゃく芋の事前知識はほぼゼロで、サイズ感敵にはジャガイモだとかサトイモをひとまわり大きくしたくらいのサイズを想像していました。なので、父親は100個とか200個くらいの単位で作ったんだろうな、と想像していました。
まあジャガイモみたいのを10個くらいならサイズ的にも一緒に送る荷物の隅に入れてもらえるだろう、と思ったので「とりあえず10個欲しい」と伝えたところ、父親の様子がトーンダウンしたので一体どういう事だろう?そんなに数えるのが大変なものなのかな?と、少し疑問を持ちましたが、まあいっか、とすぐに気にするのをやめてしまいました。
そして後日、芋が届きました。
芋は、お米とは別で、さらにお米よりも大きな120サイズくらいの段ボールで届きました。予想外です。
籾殻にまみれた芋を掘り出してみると・・・
こんな膨大なボリュームでした。頼んだ通り10個、重量は全部で10キロ以上あります。
デカすぎた・・・!!!サイズ感の把握のためにスニーカーを並べてみました。デカさが伝わるでしょうか?これが父親の不穏な態度だったと納得・・・
一番大きい芋の円周を測ると、60cmくらいありました。サッカーボールの円周は68〜70cmくらいらしいので、ひとまわり小さいサッカーボールくらいな感じ。
いや〜〜〜まいったまいったと思い、とりあえず芋を1個芋を取り出して洗ってまじまじと見てみると実に面白い形をしています。見ているうちにあれこれと節分に食べるべき理由を思いついたという次第です。
それでは以下、どうぞ。
理由その1:見た目が鬼にしか見えない
こんにゃく芋の特徴として、真ん中からニョキっと太い芽が生えています。これってツノみたいじゃないですか?
また、外見もゴツゴツとしていて荒々しいです。まさに鬼。それに、こんにゃく芋の別名は「魔芋」というらしいです。「魔」って鬼と親近感ありますよね。鬼に「あなたの好きな漢字は?」とアンケートをとったら、「魔」は絶対上位3位に入るんじゃないかな。
理由その2:生では猛毒で食べれないが、解毒して食べれるようになるのが鬼退治みたい
生のこんにゃくはシュウ酸カルシウムというイガイガする成分がめちゃめちゃ半端なく多く含まれていて、素手で断面を触ると痛みを感じたり、肌荒れを起こしたりする人もいるそうです。
つまりまあ生のままでは毒って事だと思うんですが、アルカリで中和することにより解毒されて食べれるようになります。この、鬼みたいな植物を解毒して食べるっていう行為が、鬼退治みたいじゃないですか?それに、こんにゃくってプニョプニョでぐでーんと頼りなく、かなり「負けた=退治された鬼」感があるんじゃないでしょうか。
理由その3:こんにゃく→来(こ)ん厄(やく)の語呂あわせにできる
節分は厄を払いたいわけです。「こんにゃく」ってそもそも変な言葉で、少なくとも私は「にゃく」って言葉はこんにゃく以外ではコニャックくらいしか知りません。
こんにゃくは元々「来ん厄」と呼ばれていた。これは、節分にこの芋を食べると厄が払えて一年が健やかに過ごせると名付けたものである。「こんやく」がいつしか訛り、「こんにゃく」と言われるようになったとされている。
こんな民話の類があっても良さそうではないでしょうか?いや、これからこんにゃく屋さんはそういうキャンペーンを展開したって良いんじゃないでしょうか。
以上、こんにゃくを節分に食べたら縁起が良い理由でした。これだけで満足しつつあるのですが、満足しただけでは我が家の膨大なこんにゃくは無くならないので、こんにゃくを作ってみましょう。
こんにゃくを作ってみた
まずはこんにゃく芋を洗います。表面は黒い皮で覆われていますが、これは非常に薄く、たわしなどで擦ると落ちます。
黒っぽい皮が落ちると、綺麗な白い肌を見せてくれます。これを適当な大きさに切って茹でて粉砕します。
我が家にはフードプロセッサーやミキサーの類がなかったので、すり鉢で下ろしてみました。縁起が良い言葉をこじつけようと思いましたが思いつきません。
実はこれが大失敗で、こんにゃく芋はただ茹でただけで表面にゼリー感をまとい、プルプルヌルヌル滑るので、すり鉢との相性は最悪。全然おろせません。2時間くらい格闘した挙句、裏ごし器で濾したりしながらなんとかマッシュポテト状にできました。
この辺り、疲れすぎ他ので3歳の娘にも手伝ってもらいました。この濾した物体にほたてカルシウムパウダーを溶かしたものを加えて中和させ、練ったりして加熱するとなんやかんやして固まりました。この辺、縁起の良い言葉ないかな?ないか
しかし、やはり粉砕が甘かったためかいまいち固まりが悪く、持ち上げると自重で千切れてしまったりします。要は水分を飛ばせば良いのだろう、と思いスチームオーブンで焼いたらそこそこ良い感じになりました。
完成!
かなりザクザクした感じで、鬼おろしでおろしたみたいになってますね。鬼こんにゃくとでも呼ぼうかと思いましたが、鬼復活しちゃってるみたいになるのでダメですね。これは成敗されているはずなので。もう思考がおかしくなってる。
味はウマイも何も…正真正銘のこんにゃくでした!
まだこんにゃく芋が10キロ近くあるけど、こんにゃくムーブメントが起きてこんにゃく芋を近所に配れたりしないかな…
おわり
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