サバービア(独立室内楽)

…ブーーーーン… 起きてるような寝てるよな 昨日をいつも繰り返す

「きっとよくなる」呪い(マジナイ)のように呟いて崩れ落つるビル眺め

みんなが秋刀魚を焼く秋 敢えて俺は鯖を焼きに行く

行き着いた先は緩やかな海だった 此処は道楽者の海だ

逆柱いみりの描き込まれた世界にぽつねんと御座す猫

バスは鯖街道を下った 俺はかつての鯖と同じ道を往く

盆暗が壁に頭をぶつけてゐる 何時か光を視れると信じて

「でぃべいさー」と叫ばば世は スルリ、と片付き

闇の中 触って分かった君の顔は のっぺらぼうで途方に暮れ

追っ掛けて 夜道後ろから肩叩く 振り返る顔は俺だった

カリカチュア スタンダールと友達に 一度も読んだことは無いけど

俺は背負わす彼はまた誰かに背負わす荷物のこと考える

「木曜日は卵が安い」覚えてる 我一塊之肉塊也

本のシミ、本の紙魚とが友達です。だからといって不幸じゃ無いです。 

泳いでいたかった泳いでいたかった でも水上に上がらねば、故

ヒロアカの活躍してない生徒思う きっと彼等の「時」も来る、と

「猫と暮らす」願望抱え老いた俺 頭の中の猫と暮らす日

ポテチ喰う 「早死にする」と止められる でもまだ行ける気がするんです

風が吹くのは鯖を空に巻き上げんとするフロファツキーズのため

Subbacultcha カバンに押し込み家を出て 一人線路を 歩いてくんだ

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