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もうご飯を食べさせるのもお風呂に入れるのも疲れました。#お悩み相談No.53

1. 質問内容

■お悩み
子育て

■ご相談・ご質問内容
いつもブログ読んでいます。

現在2歳6ヶ月の娘がいます。イヤイヤ期真っ只中でご飯やお風呂などを促しても「~~しない」と言うか無視をして遊んでいます。イヤイヤ期なのでそんなものなんだろうと思う気持ちもあります。
何度注意してもスルーされるので最後には怒鳴って怒っています。毎日とてもストレスを感じたり疲れてしまい、朝、体が重くて動けなくなる日もあります。
ご飯も自分では食べないので食べさせていて、遊びながら食べるので1時間以上かかります。
旦那も育児をしていて2人で協力しています。旦那も同じようにストレスで疲れています。2人とも親はいないので頼ることはできません。
子供に何度言ってもスルーされて怒鳴ってまで言うことを聞かせるという行為がとてもストレスに感じます。自分が否定されているように感じます。もうご飯を食べさせるのもお風呂に入れるのも疲れました。でもやらないわけにはいかなくてどうしたらいいかわかりません。

■性別
女性

■年代
35-39才


2. 回答

こんばんは。むねをです。

子どもはいくつになっても、動かざること山の如しですね。というよりも、人間他人の指図なんて受けたくないんですよ。子どもでなくても人にあれやれ、これやれって言われたらムカつきませんか?

「貴様は何様じゃぁあ!!」

と、子どもは言ってるわけです。ただ子どもには財力も筋力も言語化能力ないので、ジタバタしたりNOと言うことでしか自己主張できないんですよね。

ぼくも、子どもが2、3歳のときに、無理やり外に連れ出そうとして、言うことを聞かないので、担ぎ上げて運ぼうとしたんです。そしたら大物の黒マグロくらい暴れられて、ギャン泣きされて、蹴られて、パンチされて、流石に心が折れました。そもそも、自分の思い通りに子どもをコントロールしようとすることなんて無理なわけですよね。

自然災害がコントールできないように、子どもという存在は圧倒的に「自然そのもの」という認識を持つことはとても大事なことだと思います。そして、「自然」のようにコントロールできないものと相性が悪いものがあります。それは、「不安な心」です。


ぼくはその典型で、自分がコントロールできない物事を非常に嫌います。
それはコントロールできないものごとに恐怖を抱くからで、それは普段から自分が人一倍不安感を抱きやすいからだと気づきました。

つまり、子育てで悩む人、子どもが好きだと思えない人の多くは、不安感が強い、あるいは現状なんらか強い不安を抱えている可能性が非常に高いです。

不安感が強いと言うことは言い換えると、「まあ、なんとかなるか!」って簡単に言えないってことです。なんとかならないものの典型が”自然”なわけですから、それをコントロールしようとしてたら毎日そりゃクタクタになりますよね。


ぼくの場合は、奥さんが「なんとかなる!」系の人なので、だいぶ救われましたよ。あなたの周りに「なんとかなる!」系の友人、知人はいませんか?
ぜひいろいろと相談してみるといいと思います。そのときに、「なんとかするための方法」ではなく、「それはなんとかしなくても大丈夫だと思うよ」というポイントを確認すると良いと思います。

つまり、やった方がいいことではなく、やらなくていいことをたくさん他の人の意見を借りて増やしてください。ただでさえ不慣れな育児ですから、気を抜けるところを一個でも二個でも増やしていかないと一日中気が張り詰めてしまいます。張り詰めた糸は切れます。

そうなる前に、「なんとかなるさ!」系の先輩に糸を緩めてもらえるととてもいいと思いますよ。子育てママさん系のお茶会なども、コロナの関係でどうかわかりませんが、今はオンラインなども活用できるので、気分転換も兼ねて違った人との交流をしてみるのもよいのではないでしょうか。


ぼくの息子くんはこないだ5歳になりましたが、こんなぼくも今では息子くんが大好きですし、息子くんがいてくれたことで人生の充実度がめちゃくちゃに上がったなとも感じられています。不安感と自然が相性が悪いということは、必ずしも子どもと親の関係性すべてを決める要素にはなりませんので安心してください。

正しい自己認識と、相性が悪い部分をどのように取り扱うか、そことの距離感をどう保つかなどを調整することによって、だいたいのことは問題ではなくなると思っていますよ。


さて本題というか、この記事で取り上げたかったことは別にありまして、子育てに限らずあなたの本質的な課題が何か?ということをお伝えしたいと思います。

不安感と相性が悪いものが”自然”という話をしましたが、実は子ども以外でも、あなたの中にもある、とても”自然”なものがあります。さてそれはなんでしょう?

答えは、「感情」です。

「感情」は脳で言うと原始的な機能で思考を司る分よりもずっと歴史が古いものです。「感情」が備わったのは生物が生き延びるために必要だったからで、「感情」が湧くことは人間として自然であり必然です。

ところが不安感と感情というのはどうにも相性が悪いようです。なぜなら不安感が強い人は、感情すらコントロールすべき対象に入りますが、感情は自然なのでコントールには限界があります。コントロールできないものをコントロールしようとすると、その部分が壊れます。それがうつになったり、他の病気になったりする一要因だと思います。


現代は「全てがコントロールできる」という前提、「コントロールできることが善」という信仰が無意識にあるように思います。人の生死すらもそうです。コントロールを試みることが悪いことではないですが、行き過ぎじゃないか?という気がします。

雨が降ります。川ができます。堤防を作ります。堤防を越える雨が降ったら、「対策が不十分」だったとなる。雨を恐れているのか、世間の目を恐れているのか、どちらなんでしょう。

不安感が感情と相性が悪くなったのは、一つにはこの「コントロールできることが善」信仰がいきすぎた結果だと思います。人間は社会的な生き物なので、基本的には長いものに巻かれます。そうなると、感情もコントロールすべきだ!というのが当たり前になる。

不安感が強い人はまたコントロールすべき対象が増えることで、気疲れする。あなたの現状はその典型です。ぼくも、その典型でした。「感情的になることは、悪」だと思っていました。ぼくの場合は母親のヒステリックや兄弟、父との喧嘩を見ていて、それが嫌だったから、感情=悪になりました。

その思い込みを捨てることが大事です。あなたの言葉からは、「怒ってしまう自分」への嫌悪をとても感じました。でも感情って自然なもので、それはべつに悪いものでもなんでもないんですよ?


たくさんの元子ども達に直接聞いていることがあります。

それは「母親のどこが嫌いでしたか?」という質問です。

その答えの中に、実は、「母親に怒られた」ということをあげる人はいなかったんですよ。(記憶が確かならば。)その代わりに、ベスト3に必ず入ることはなんだと思いますか?

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