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大人になるってどういうことですか。#お悩み相談No.29

1. 質問内容

■お悩み
その他心のこと

■ご相談・ご質問内容
質問「大人になるってどういうことですか。」

3●歳既婚、2歳0歳のこどもがいる母です。

わたしは、ナリ心理学のブログを読んで、今更ながら、子供をやり直しています。

我慢をやめ、やりたくないことをやらず、言いたいことを言い、嫌なことは嫌と伝える。今まで嘘くさい笑顔一辺倒だったわたしが、泣きわめき、怒り、ゲラゲラ笑い、大好きって言うなど、突然本音で生き始めたものだから、家族その他周りの人たちはまあ驚いたと思います。

でも、いちばん近い距離にいる夫は、かわらずそばに居てくれました。そんな夫も、わたしの前で堂々と漫画を読むようになったり苦手なものの話をするようになったりと、以前より「だめだと思っていたところ」をさらけ出すようになり、結果的に互いの隠し事が減ったような気がしています。

しかし、なんでもかんでも話すこと・伝えることが心地よさにつながるわけじゃないのかな…と今更ながら思うようになりました。

こないだ夫に「あなたはADHDだよね」というようなことを言って、夫が傷ついたことがありました(ADHDを悪いと言ったわけではなく、あなたは○○ができない▲▲ができない…と詰めるような言い方をしたということです)。

そこでようやく「あ、わたし今すごい子供をしてるな!」と気づいて。自分の言動で大切な人が傷つくって悲しいことだなと改めて思いました。そして、ひとりでわがままに生きるのではなく、人のことを思いやる心を育て、社会の中で生きていくということ(ふるまいや言動を自分で調整するみたいなイメージ)が、大人になるということなのだろうか。と思いました。

むねをさんも、ダイヤモンドを思い出してから、このような経験をされたりしたのかなぁと思い、聞いてみました。

(心の仕組みを考えるのが好きなもので、、、特に悩みとかではなく、すみません。)

ご回答いただけたら幸いです。

■性別
女性

■年代
30-34才


2. 回答

こんにちは。むねをです。

あなたは旦那さんを傷つけたくて何かを言ったわけではないですよね?だからこそ、旦那さんが傷ついたことに凹んだのだと思います。

自分が悪気がなったのに人が傷ついたら、すっごい凹みますよね。僕も毎日何かを発言している身でして、そういうことがしばしばあるのですが、すっごい凹みます。

「私はあなたの言葉で傷ついたんです。」という言葉だって、とっても相手を傷つけるんですよ。現にあなたは旦那さんの反応にとても傷ついたと思います。そして旦那さんにも悪意はないのだと思う。

ここで大事なことは、自分が人を傷つけないようにしても、人は傷つくのだということです。悪意がなくても、人は傷つくのだということです。「私はいつも誰かに傷つけられている」という人だって、知らずのうちに誰かを傷つけているのです。

だから人を傷つけないって、無理なんです。まずそこを諦めることだと思います。

じゃあどうしたらいいのか?

「ひとりでわがままに生きるのではなく、人のことを思いやる心を育て、社会の中で生きていくということ(ふるまいや言動を自分で調整するみたいなイメージ)が、大人になるということなのだろうか。」

教科書に載せるには当たり障りない考えだと思いますが、僕はそうは思いません。

だって相手のことを思いやっても相手は知らずのうちに傷つくのが現実だからです。そして、”社会”って、あるようでないのです。”社会”って、一体どれのことなんでしょう?あるひとの”社会”と、また別の人の”社会”ってまったく違うものだったりします。環境や状況や年齢や性格で全然、その場の答えは変わってきます。

「他人を思いやろう」って。見方によっては、「自分が人を傷つけてしまうことで傷つかないように注意しましょうね」っていう自己保身でしかなかったりしませんか。現実的には『他人のことなんて、わかりようがない』のに。

「社会の中で」と言うときの”社会”に、確固たる正解があるって思ってませんか。実際には全て時と場合により、その時々で”自分が”答えをだしていくしかないのに。

「大人になる」の中には、「”精神的に”大人になる」ということが含まれると思いますが、「精神的に大人である」ということについての僕の中の定義はこうです。

それは、『自分という一人の存在を、自分が受け入れていること』ということです。

「一人前」という言葉があります。辞書で引くと、「おとなであること」という意味もあるようです。この言葉の字の通り、”一人分”でいいんじゃないでしょうか。

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