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Climate Change, Shareholder Activism, and Proxy Fight


 オレの専門的に、ちょっとオモシロイ…って言ったら、当事者の方々からしたら不謹慎かもしれないけど、でも、最近、研究上で、オラが注目した出来事・記事が2件。


 そのうちの1件は↓




(ワシントンポストの記事↓)

https://www.washingtonpost.com/climate-environment/2021/05/26/exxonmobil-rebel-shareholders-win-board-seats/


 にしても、わずか0.02%の株式を保有する投資会社が、議決権行使助言会社の推奨も取り付けて、2名の環境重視の取締役をエクソンさんに送り込むなんて…


 たしかエクソンさんって何年か前まで時価総額世界一とかだったときもあったような…(2013年くらい) 今は30番台らしいけど…


 こーいう会社でも議決権行使助言会社の推奨も絡めば、会社側の意に添わない取締役が送り込まれるんだから、スゴい時代になったもんだな、と思うし、

 日本の上場会社の多くは、機関投資家にその気になられたら、もっと簡単に役員などを送り込まれることになろうだろう。



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 関係ないけど、100年以上前のフランスのグラス(バカラとかではない)でのむビールはやっぱり美味しい気がする。


 っても、環境問題などへの問題意識から今回のエクソンさんのことは起こっているんだけど、環境問題への対応の促進、という観点から今回のような出来事がよりいい方向に向かっていくかはちょっと未知数だし、いろいろと考えることがありそうだ。


 とくに、アメリカでは、ビジネスそのものは取締役たちがするわけではなくて、CEO、COO、CFOなどのOfficerたちがすることになっていて、取締役会はその選解任なんかの権限があるにすぎない。で、今回は、その取締役会に2人だけを環境重視の投資ファンドが送り込んだにすぎない。


 だから、実質は変わらないし、多数決になってしまえば結果はかわらないのに、取締役会でのゴタゴタが増えそうなだけ…ということも十分にあり得る。


 でも、ニュースとしてのインパクトは大きいし、日本企業でも十分に起こりそうだな~~ って思うし、スチュワードシップ・コードも入れてるってことからすると、こうした動きの中で、あまり分析・検討がすすまない中で、投資ファンドのこうした動きが正当化されたり、支持されたり、っていうことにつながるリスクもある。


 そーなること自体に対するオレの評価も定まってないけど、環境とかサスティナブルなことを考えるうえでは、今の流れで本当にいいのかな~とも思うな。


 こーいう話こそ学者が考えないといけないんだろうな…


  あと、もう1件、SPACについても書きたかったけど、ちょっと長くなったので、また今度。。。



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 週に1回、近所に売りに来るたい焼き屋さんのたい焼き。あんこも皮もマジでうまい!!



 

まだまだとても、サポートを受け取れる内容にはなっていないと思いますので基本的にサポートは不要です。でもでも、もしサポート頂けたら、何か面白くなりそうなことに使わせて頂きます!!