後藤 宗明(一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事)

〜ポストコロナ時代のグローバルビジネス、デジタルトランスフォーメーション、メタバース、…

後藤 宗明(一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事)

〜ポストコロナ時代のグローバルビジネス、デジタルトランスフォーメーション、メタバース、雇用の未来、リスキリングなどについて最新海外事例を交えた考察を発信してゆきます〜

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The Future of Work〜「雇用の失われる未来」への解決策

初めまして、後藤宗明と申します。ポストコロナ時代の新たなグローバルビジネス、デジタルトランスフォーメーション、メタバース、雇用の未来、リスキリングなどについて、最新海外事例を交えた考察を発信しています。何故そのようなテーマに興味を持っているかという理由については、自己紹介も含めて下記をご一読頂けましたら幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。 社会起業家という生き方との出会い 2001年1月、21世紀の幕開け。恩師に会うために訪れたニューヨークで「ソーシャル・アントレプレナ

    • 米国最新雇用トレンド②「Labor Hoarding(レイバー・ホーディング)」とは 〜企業による優秀な人材の囲い込み戦略〜

      1.Labor Hoarding(レイバー・ホーディング)とは 米国の労働省が発表した2023年1月の雇用統計によると、失業率は3.4%に低下し、1969年5月以来53年ぶりの低水準となっています。 様々な要因があるものの、空前の人材不足に直面している米国で今熱い議論の対象となっているのが、Labor Hoarding(レイバー・ホーディング)です。Hoardingは「(食糧などの) 買いだめ、貯蔵」や「(建設現場などの) 囲い」を指す言葉です。つまり、このレイバー・ホーデ

      • 米国最新雇用トレンド①「キャリア・クッショニング」とは? 〜水面下における従業員の自発的なリスキリング〜

        米国のテック企業の人員削減数は、2022年に11万件(15万件という報道もあり) に至り、連日ニュースで取り上げられています。しかし米国の最新のJOLTS(求人労働異動調査)では、米国の労働市場全体のレイオフの人数は140万件と歴史的な低水準で推移していることが明らかになっています。 また、2022年12月に米国の労働省が発表した雇用統計によると、失業率も歴史的低水準の3.5%と低下し、依然として米国では深刻な人手不足が続いています。 このような米国の低失業率、低水準なレ

        • リスキリングの未来を占う米国労働市場の新たな流れ〜大退職時代を経てスタバ、アマゾン等で労働組合を結成〜

          1. The Great Resignation(大退職時代)の現在の状況 2021年11月に過去最高の月間453万人の米国の労働者が自主退職した現象はThe Great Resignation(大退職時代)と名付けられ、空前の労働者不足を生み出す大きな社会問題となっています。 最新の米国の求人労働異動調査(JOLTS: Job Openings and Labor Turnover Survey)においては、月間400万人が退職するまで低下しましたが、依然として高い水準と

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        • 日経COMEMO
          13,168本
        • The Future of Work / 雇用の未来
          22本
        • グリーン・リスキリング
          6本
        • 海外カンファレンス
          2本

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          人的資本投資とグリーン・リスキリング〜グリーン分野のリスキリングの重要性〜

          有価証券報告書を発行する大手企業4,000社を対象に「人的資本」の開示義務化に向けた動きが具体化しつつあります。 特に注目すべきは、サステイナビリティー情報についての記載欄が新設され、人的資本に関する戦略や人材育成方針の策定が求められることです。サステイナビリティーという言葉の中身次第ではありますが、今後、デジタル・スキル同様にグリーン・スキルを身につける必然性が更に高まるものと考えています。 1. グリーン・スキルとは UNIDO(国際連合工業開発機関)の定義によると、

          人的資本投資とグリーン・リスキリング〜グリーン分野のリスキリングの重要性〜

          日本初のリスキリング国際シンポジウム 「日経リスキリングサミット」10月12日開催

          昨日の日本経済新聞日曜版の朝刊1面に告知が出ましたが、10月12日に日本初のリスキリング分野の国際シンポジウム 「日経リスキリングサミット」 が開催されます。主催は日本経済新聞社、日経BP、企画協力を一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブが担当させて頂いています。 昨年6月6日・7日に開催された「世界デジタルサミット2022」を視聴していた際、日本におけるリスキリングの認知度を高めるためにリスキリングに特化した国際会議を日本で開催したいと思い立ち、企画を練り、

          日本初のリスキリング国際シンポジウム 「日経リスキリングサミット」10月12日開催

          リスキリングして「FA宣言」、未来のキャリアの選択肢を増やそう

          1. リスキリング環境が整い始めた日本 2022年、日本におけるリスキリング環境が急速に整い始めており、国策としてのリスキリング支援策を始め、企業内における取り組みも活発になってきています。以下、大規模な官民連携の取り組みについてご紹介します。 1) 人的資本経営コンソーシアム 先週8月25日「人的資本経営コンソーシアム」が発足しました。「人への投資」を推進する協議会として320社が参加を表明しています。 発起人としては以下の組織や企業の代表者、経営者が名を連ね、経済

          リスキリングして「FA宣言」、未来のキャリアの選択肢を増やそう

          グリーン・スキルは新たな成長事業、人材価値をもたらす〜世界のグリーン・リスキリングへの取り組み〜

          1.世界における「グリーン・スキル」への注目 1) グリーン・スキルはGoogleトレンドの急上昇ワード GX(グリーン・トランフォーメーション)の実現に向けて、世界各国で、労働者の「グリーン・スキル」習得に向けた動きが始まっています。以下は、Googleトレンドでgreen skillsと英語で検索した際のグラフになりますが、今年に入ってから検索数が4倍になり過去最高値になっているのです。 2) グリーン・スキルとは? まず初めに、グリーン・スキルとは何かについてご

          グリーン・スキルは新たな成長事業、人材価値をもたらす〜世界のグリーン・リスキリングへの取り組み〜

          リスキリング経験は転職活動の必須スキルへ

          6月20日(月)から連日、日経産業新聞と日経電子版にて「探訪リスキリング」という連載が続いています。日本でも少しずつ、リスキリングの成功体験を持つ方々の事例がメディアで取り上げられるようになってきました。以下の記事で掲載されているお二方の「初心者向けのリスキリング」の事例は、これからリスキリングに取り組む方向けの経験談として、とてもリアルで素晴らしいと感じました。 今回はリスキリングの成功体験がもたらす効果や未来のキャリアについて書いてみたいと思います。 1. リスキリン

          官民動き出したリスキリング〜失業なき成長産業への「労働移動」〜

          1. 岸田政権のリスキリングへの取組み 5月29日、岸田政権が推進する「新しい資本主義」の原案についての報道がなされ、人への投資を加速、成長分野へ100万人を「労働移動」させることを打ち出しました。 それに先立ち、岸田首相が5月5日、外遊中のロンドンでの記者会見にて、国策として「リスキリング」に取り組む旨を、首相として初めて発表しました。以下の動画の10:55から該当部分をご覧頂くことができます。 注目すべきは、リスキリングを行うことによって「労働移動」を積極的に支援する

          官民動き出したリスキリング〜失業なき成長産業への「労働移動」〜

          リスキリングは(学び直し)ではない〜企業が実施責任を持つ「業務」です〜

          2018年からリスキリングを日本で広める活動を開始して今年で5年目、「リスを殺すプロジェクトか何かですか?」と言われたりしながら(笑) 何とか国の政策やメディアで注目されるところまで辿り着きました。 [社説]リスキリングを成長戦略に:日本経済新聞 しかしリスキリング=単なる学び直し、個人のスキルアップ、と誤解されてしまっている側面もあります。この誤解による一番の代償は、 「日本でリスキリングの導入が失敗すること」 だと考えています。言いかえれば、デジタル分野やグリーン

          リスキリングは(学び直し)ではない〜企業が実施責任を持つ「業務」です〜

          SXSW2022: スコット・ギャロウェイ教授の未来予測 2022

          テキサス州オースティンで3年ぶりにリアル開催されているSXSW 2022へ来ています。初日、the four / GAFAの著者でNYU教授のスコット・ギャロウェイ氏のProvocative Predictions(挑発的予測)がとても面白かったので、お伝えします(速報のため、情報の不十分さ等ご容赦下さい) Predictions2022(2022年版の予測) DecentralizationはRe-Centralizationに過ぎない ここ数ヶ月間、世界中でWeb3.

          🇪🇸MWCバルセロナ2022: 参加レポート(事前準備と初日所感)

          新型コロナウィルス感染症の影響により2020年のMWC(Mobile World Congress) バルセロナが中止になって以来、3年ぶりに現地参加することができました。参加準備だけでもかなり大変で、初日参加に至るまでのプロセスから書き残しておきたいと思います。これから海外の国際会議やカンファレンスに参加される皆様の参考になれば幸いです。 1. 参加事前準備 Spain Travel Health Pass(QRコード)の取得 まずSpain Travel Healt

          🇪🇸MWCバルセロナ2022: 参加レポート(事前準備と初日所感)

          🌲グリーン分野への転職成功事例〜グリーンリスキリング〜

          本日グリーンスキルに関する素晴らしいレポートがLinkedInから公開されています! Global Green Skills Report 2022 以下、レポートの一部和訳とグリーンリスキリングの考察となります。 1. グリーンジョブの増加と課題 過去5年間で再生可能エネルギーと環境分野での雇用は237%増加しており、石油・ガス関連職の増加率が19%であるのとは対照的です。このペースでいけば、2023年にはLinkedIn上で、再生可能エネルギー・環境分野の雇用総数が

          🌲グリーン分野への転職成功事例〜グリーンリスキリング〜

          飛び恥なんて言わせない、脱炭素化に向けた航空業界のグリーンリスキリング

          この度、お声かけを頂いて日経COMEMOキーオピニオンリーダーに就任しました。今まで以上に、皆様のお役に立てるような投稿ができる機会を楽しみにしております。 今回は脱炭素化に向けて技術革新の著しい航空業界におけるグリーン・リスキリングの展望について書いてみたいと思います。グリーン・リスキリングについてはこちらをご参照下さい。 1. 「飛行機を使わない移動」の時代 本題に入る前に、新型コロナウィルス感染症が全世界で広まる前から始まっている航空業界を取り巻く環境変化について振

          飛び恥なんて言わせない、脱炭素化に向けた航空業界のグリーンリスキリング

          若手の大量退職を防ぐ、DEI&Bの「B」とは?

          1.The Great Resignation(大量退職時代)の現在米国で昨年から大きな社会問題となっているThe Great Resignation(大量退職時代)は、衰えるどころか勢いを増し、2021年11月データでは、ついに過去最高の月間453万人の労働者が自主的に退職という道を選ぶ結果となっている。 The Great Resignation(大量退職時代)について昨年9月にnoteで書いてから約半年、日本でも似たような現象が起きるのでは?という懸念から、日本のメデ