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【14日目】浮気と嫉妬について①浮気はなぜイヤなのか(レンアイのトリセツ)

◆浮気とは何か、ちゃんと考えよう

 今回の最初の話題は「浮気とは何か?」です。

 何か? って話題にする必要ある?? と思ったでしょ?

 ですが、物事はなんでもそうだけど、それが「何か?」がはっきりしていないのに『良し悪し』を議論しても何の答えも出ないものなんです。浮気というものは善しや否や、という話をするためには、まずこの

「浮気とは『何』か?」

はっきりとした答えがいるわけです。もちろん、モトの考え方に沿った「答え」が、です。

 この話題は前回までの【役割の押しつけ】という話とも大きく関連します。では参りましょう。

◆浮気って「どこから」?

 さて『浮気』とは何でしょうか? これをものすごくザックリ言うと

 恋人や配偶者・パートナーがいる状態で、他の人と恋愛関係になること

くらいかと思います。

 この「恋愛関係」の基準はカップルによると思います。たとえば、他の人と二人きりで食事に行くのもNGだったり、カラダの関係にならなければ自由、みたいなカップルもいますし、そこらへんはお付き合いをしていく中で「すり合わせ」みたいなものが行われるものかと思います。

 考えてみれば、人間は70億人くらいいるし、異性は35億人くらいいるわけで(そういうお笑いネタがありましたね)、そんな中でパートナーが恋心を抱く相手が自分だけ、なんて逆に不自然だと思いませんか?
 だから「浮気」にあたる関係なんてものも、誰の身にもフツーに有り得る話ではあるはずなんです。

 問題は、浮気を「された」方です。なにやら「イヤな気持ち」になるはずです。

 もし相手が浮気しても「イヤな気持ち」にならないのであれば、浮気はフツーに起こるフツーの現象のはずです。でも、この「イヤな気持ち」が起こるからこそ、浮気はときに社会問題にすらなるんですよね。

◆浮気が「イヤ」な理由とは

 ではどうして「浮気される」とイヤな気持ちになるのでしょうか? 考えてみたら、不思議ですよね……。

 これも「気持ち」(=感情)なので、当然「モトの減少」によって発生するものです。そこにも当然『メカニズム』があります。
 こういう「仕組み」を意識したことがありますか? なぜ相手の浮気は「イヤなもの」なのでしょうか

 相手の浮気で「イヤな気持ち」(=ネガティブな感情)が出るのは、モトの観点からは二つ理由が考えられます。
 この二つはどちらも「モトを減らす」という点では共通していますし、おそらく二つが同時に起こるものだとも考えています。

 一つは「浮気は社会的に許されないことだ」という「信念」によるもの。

 もう一つは「浮気相手に嫉妬している」こと。

 どちらも自分自身のモトを大きく減らします。一つずつ、メカニズムを追っていきましょう。

◆浮気についての『信念』が自分を傷つけていないか

 まずは一つ目。これは自分が「いけないものだ」と信じていることを相手が行ったことによる「嫌悪感」です。嫌悪感という感情は、好き嫌いゲージを下げるような「何か」を見聞きしたときの反応として出る感情でしたね(入門編参照)。

 浮気によって「嫌悪感」が出るメカニズムは

 A(出来事)=相手が浮気している(かも)
 B(信念)=浮気は許されない悪だ
 C(結果)=嫌悪感が発生

 こうでしたね。このときの「B」の【信念】が好き嫌いゲージを下げ、嫌悪感を出すわけです。

 よく聞いてほしいのですが、こういう『嫌悪感』が「いけないことだ」と言いたいのではありません。これは個人のセンスの問題だから、持っていて幸せになれるなら、ぜひ持ち続けてほしい信念です。それは自分自身の浮気を抑制するものにもなるからです。

 僕たちは好き嫌いゲージを使って、この世にあるものすべてを「好きか否か」で分類しながら生きています。これは僕たちの「ココロの性質」で、それが標準装備されているのは、実は僕たちが「なぜこの世に生きているのか?」に大きく関係するものなんです。だから

嫌なものを嫌だと感じること

はとても大切なことなんです。

 問題は

その【信念】があなたを幸せにするのか?

ということです。

 たとえば、さっきの「浮気の基準」ですが、自分のパートナーが他の人と立ち話をしているのを見ただけで「浮気だー!!ムキー!!」なんて感じていては、多分あなたも相手もストレスでしょっちゅう死にそうになるんじゃないかと思うんです。
(いや、気持ちは分かるんですけどね……僕も推しタレントがテレビで共演者と仲良くしてるの見るとモヤっとするもんですし……)

 ですがその「ムキー!!」が「自分自身でイヤだ」と感じるなら、変えるべきは先ほどの

B【信念】

の部分だということです。先ほどは簡素にさらっとB【信念】の内容を書きましたけど、もっともっと、自分自身で細かく深堀りしてみると、自分が

「何を嫌がっているのか」

が分かるかもしれません。

 では次回はもう一つ「嫉妬」のメカニズムを見ていきますね。

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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)