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【15日目】カラダにも秘密がある!(ニンゲンのトリセツ・改)

◆カラダとは「何」か? を考えよう

 さて、ここまで【三つのパーツ】のうちの

  • ココロ

  • アタマ

について書いてきましたので、ここから先はもう一つのパーツ

  • カラダ

について書いていきたいと思います。

 ……なんてことを書くと、読者のみなさんは
「へ? なんで?」
とお思いになるかもしれません。だってカラダという「パーツ」は、僕なんかに「カラダは実在するのです!」と言われなくても「実在する」ことは当然ご存じでしょうし(目の前にありますからね)、だからそれがココロの材料である『モト』の話とどう関係があるの? とお思いになるだろうと筆者は想像しています。

 ところがどっこい……これから語られる「カラダとは『何』か?」という話はこの『モトの話』独自のもので、ココロの材料である『モト』というものを通して観察し、考察していくと、今まで僕たちがなんとなく
「カラダというものは、こういうものだ」
とぼんやり持っていたイメージとは全く異なった

  • 【三つのパーツ】の一つとしてのカラダ

というものが分かってくるのです。

 そもそも読者のみなさんは、カラダとは「何」で、「どうして」あるのか……考えてみたこと、ありますか? どうしてあなたのカラダは、あなたのカラダなんでしょう?
 こういった『当たり前』についてちゃんと考えてみることは、実は自分自身を知るための第一歩なんです。ほら、『ABC理論』の話にも出てきましたよね……僕たちが『当たり前』だと思っていることの中にこそ、『隠された自分自身のヒミツ』があるんですよ。


◆カラダの「材料」

 僕たちのカラダは主に水分と、タンパク質と、脂質でできています。水分は65%くらい、残りの35%のうちタンパク質が15%、脂質が15%くらいだとされています。残りの5%がカルシウムなどのミネラルや微量元素、そしてビタミンなどの機能性物質だそうです。
 水とミネラルは無機物(組成に炭素を含んでいない)ですが、タンパク質と脂質、そしてそれ以外の体組成成分のほとんどは有機物(組成に炭素を含んでいる)なのだそうです。

 何が言いたいのかというと、要するに僕たちの「カラダ」というものは「物質」からできている、ということです。この「物質」というのは、質量を持った粒子が集まってできたものです。
 「質量」というのは、この三次元空間の世界における「かさ(嵩)」を表す言葉です。質量のある粒子が集まって「物質」ができます。この物体が空間を「かさ(嵩)」の分だけ押しのけている、ということから、この物質の『量』の単位を「質量」と呼びます。
 ちょっと難しい話かもしれませんが、質量のある物体はこの「かさ(嵩)」の分だけ重力の影響を受けるため、一般的には「質量」≒「重さ」と考えて差し支えありません。僕たちにとってときにやっかいな「体重」というものがカラダにあるのは、僕たちのカラダが「質量」を持つ「物体」だからです。

 なんてことを改めて言われなくても……そんなの『当たり前』ですよね、カラダが「物体」だなんて。と……おや?……出てきましたよ、『当たり前』が。もしかしたらここにも『僕たちの知らない真実』が隠されているかもしれませんね……。

 ではここで一つ、『モト』というものの性質をつきつめていくと分かる、ある一つの結論をお伝えします。多分、みなさんを大いに驚かせてしまうことになるのではと思いますので、どうぞご覚悟を。

 実は、これまで「ココロの材料」だとお伝えしてきた『モト』なのですが……なんと僕たちの

・カラダもモトでできている

のです!!!


◆ココロもカラダも『モト』でできている!?

 「え???」とか「んなアホな」とか「マジ!?」とか「うおおおお」とかいうみなさんのアツい反応が聞こえてきそうです。これまで

  • 目には見えない

  • 触ることもできない

  • でも確かに「ある」

という性質の「ココロ」の材料としてこの『モト』というものを紹介してきましたので、その『モト』とやらが、

  • 目に見える

  • 触ることもできる

  • そして確かに「ある」

という性質を持っている「物質」からできたカラダを「作っている」というのは、どう考えても変じゃないの? という感想をお持ちになった方が大勢おられるとしても、無理もない話だと思うのです。

 そもそも、僕たちは「心と体」は別のものであると認識しています。この『モトの話』でも何度も書いたとおり、【三つのパーツ】としてそれぞれを「別モノ」として扱っています。
 それなのに、です。先ほど

・カラダもモトできている

のだ! なんてことをドカーンと大きな字で書いたわけです。みなさんはきっと「筆者は自己矛盾もいいとこの、とんだ勘違い野郎だ」とお思いになったことでしょう。

 ……でももし、この二つのこと

  • ココロはモトという粒子の集まりである

  • カラダはモトという粒子の集まりである

矛盾しているように見えるこの二つが、本当は矛盾していないんだとしたら……。そのちゃんとした合理的な説明が、可能なんだとしたら……。
 そうなんです! 実は「合理的な説明」が一つだけあるんです。それが次の考え方です。

・モトは『素粒子』である

 ……これだけではさっぱり分からないと思いますので、次回から「素粒子とはなんぞや」という話も含めて、もう少しくわしく『モト』から分かる新しい『カラダのヒミツ』を解説していきますね。


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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)