0018:自分との戦いをやめる
アタマこそ私だ、という誤り
アタマとココロとカラダ。3つのパーツが一つになって、汝という存在は完成します。どれか一つでも欠けてしまうと、それはもう汝ではありません。
前回、アタマとそれ以外のパーツのバランスが大事だとお話しましたね。
でも、わしらはどうしても、アタマでものを考えて、アタマで体を動かして、アタマでお金を稼いで生きているので、どうしても「アタマこそ私だ」と思ってしまいがちです。
そして、「アタマこそ私だ」と信じてしまっているので、カラダとココロは、アタマでコントロールすべきもの、だけど、時にうまくそうできないものだという思いを、どうしても抱いてしまいがちです。
アタマ VS カラダ
カラダというものは、周囲の状況を把握する働きと同時に、自分自身の内部で起こっている物理的現象をも監視しています。
具体的には、体調の監視です。疲れていないか、内臓はちゃんと動いているか、血管は大丈夫か、栄養は足りているか、外からウィルスや細菌が侵入していないか、などなど。
ほかにも、運動強度や疲労感についても監視していますね。疲れてないか? 動きすぎてないか? もしくは逆に、運動不足でないか? そういった細かいことを、常時自動的に監視してくれています。
そして、それらの結果に基づいて、いろいろな信号をアタマに送ります。
疲れているから休憩取りなさいよ、とか、お腹が痛いから少し食べるの控えなさいとか、水分が足りないからお水を飲みなさいとか、もっと肉を食べなさいとか。
それに対して、アタマが応じてくれるといいんですけど、アタマはアタマの事情があるんですよね。仕事が立て込んでいるとか、いま水分を取るとオシッコが近くなるとか、肉が高くて買えないとか(笑)。
なので、それらの欲求と、アタマの考えからくる行動とが、ミスマッチを起こすことは、よくあることです。牛肉とかなかなか買えませんもんね(笑)。
ただし、それが続くと、カラダにはカラダの事情があるので、カラダがアタマの言うことを聞かなくなることがあります。
汝らにも経験があるんじゃないかと思います。忙しいときに限って、風邪を引いてしまうとか。昼間どうしても眠くなってしまうとか。過労で倒れてしまうこともありますよね。わしはしょっちゅうです・・・
(^~^;)
大概の体調不良は、3つのパーツのバランスが崩れることで起こります。
先の例では、体調の悪化が、アタマがカラダの要求を無視し続けることで起こっています。この場合は、アタマが他のパーツに無理をさせているんですね。つまり、
アタマと、カラダが、ケンカをしている状態
なのです。
アタマ VS ココロ
ココロもそうです。ココロは、アタマで処理した情報を元に、自動的に感情を生み出すジェネレーターでしたね。
なので、ここで泣いちゃだめ、というときでも自然と涙が出てしまったり、不安や焦りが直接カラダを動かして、その場でしゃがみこんでしまったり、どうしてもカラダを動かせなくなったり、そういうことも起こります。
アタマでは分かっているのに、どうしても会社や学校に行けない、とか、すぐやらないといけないのに、どうしても家事や宿題ができない、なんてこともあると思います。
ちょっとオカルトになりますけど、ココロを動かすにも、燃料のようなものが要ります。わしはそれを「モト」と呼んでいますが(モトについてはまた今度話しますね)、要はそういうココロのエネルギーが不足すると、ココロもカラダ同様、うまく動いてくれなくなります。
モトが慢性的に不足すると、ココロは全然動かなくなります。そうすると、いつまでも悲しい気持ちやおっくうな気持ちが続いたり、ネガティブな考えばかり浮かんでしまいます。
これもカラダの時と同様、アタマが「ココロをうまくコントロールできていない」と考えてしまうので、3つのパーツがバランスを取れなくなってしまうために起こっていると考えています。
バランスを取るということ
だけど、思い出してほしいんです。
わしらはやっぱり、3つで1つの存在だということを。
アタマ・ココロ・カラダ
この3つが、わしらの本体というべきパーツです。それぞれが役割を担っていて、分けることができないものです。
最初に述べたように、わしらはどうしても「アタマがわしらの本体で、カラダはアタマの道具で、ココロはアタマと敵対するもの」くらいに思ってしまいがちです。
このブログでは、人生が辛いのはなぜか? ということを考えていきたいのですが、それを考える上で、まず大切なことは、先の
アタマ VS ココロ・カラダ
という考えにとらわれていないか? と自問自答することじゃないかとわしは思っています。
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【ご注意】わしの話を信じないこと。
次の話:(0019:タマシイとは何か)
前の話:(0017:アタマのヒミツ)
これは、拙ブログ『人生はなぜ辛いのか、と思った時に読むブログ』からの転載です。イラストや強調で分かりやすい、本家サイトはこちら。
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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)