0020:ココロのできるまで

長くなってすみませんが、3つのパーツの話

前回の最後に書いたことを、続けていきましょうか。

ちょっと復習しますが、なんでアタマ・ココロ・カラダの「3つのパーツ」の話をしているかというと、この3つがバランスよく働かないと「幸せを感じづらい」から、つまり、「人生が辛い」と感じてしまいやすくなるからなんでしたよね?(0008:役割分担と調和

だから、この3つのパーツとはどういうものなのか、ということをちゃんと理解するのが、このバランスをとるために重要だったりするんじゃないか、というのがわしの考えなんです。

なので、冗長な話になって申し訳ないんですけど、もうちょっと、お付き合いくださいませ。


むかしむかしのそのむかし

さて本題。

前回(0019:タマシイとは何か)、3つのパーツは、実はそのうち1つのパーツから派生してできた、と書きました。

いままで散々っぱら「わしらは3つのパーツがーーー!」と言ってきたのに、今さら何を言うてんねんコイツ! とお思いのことかと思います(笑)。

ですがまぁ、ちょっと落ち着いて聞いてください。本当にそうなんだからしょうがないんです・・・。
(^~^;)

どうしてそうなったか・・・ちょっと昔話をしましょう。

昔々、この世が生まれたとき、まず在ったのは、ココロだったんです。

この世というのは、天国と地獄を合わせた場所のことです。全部です。いや、当時はこの世は天国と地獄に分かれてはいませんでしたけどね。

その時(正確に言うと、時間の概念も違うのですが、それは置いといて)そこにあったのは、たった1個のココロだけでした。天も地もありませんでした。

でもそのココロは、自分がココロであることを、知っていました。

そして、ココロだけでは不便でした。やりたいと思ったことを、やれないからです。

では、ココロは何をやろうと思ったのでしょうか? 実はココロは、

自分自身がどういうココロなのか

それを知りたいと思ったのでした。ただし、その世界には、自分自身しか存在しませんでした。

ただ1個のココロが、ぽつんとあるだけの世界だったんです。それが世界のすべてだったんです。寂しかったでしょうね、きっと

なので、ココロは、便宜上自分を2つに分けることにしました。自分と、自分以外の何か、という分類です。これで、「自分以外の何か」と比べてみて、初めて「自分がどういうココロなのか」を知られるようにしたんですね。賢いですね!

ですが、ここで一つ問題が出てきました。いくら「自分」と「自分でないもの」が存在する世界になったとしても、お互いがお互いを認識したり、干渉したりできないと、「自分」がどうなのかを、比べてみることができなかったんです。

なので、2つに分かれた(と自分に思い込ませてるんですけど、まぁそれは置いといて)ココロは、お互いがお互いを見たり聞いたり嗅いだりできるように、カラダというパーツを生み出しました。これで、相手に触ったり、じゃんけんしたり、殴りあったり、愛し合ったりできるようになりました。やったね!

ただ、カラダというものはだんだん、とても複雑な作りになっていきましたので、ココロだけでそれを動かすのは不十分になりました。なので、カラダを動かし、周囲の状況を把握するための能力として、アタマが生まれました。

こうしてようやく、わしらは3つのパーツの塊=魂として誕生することになりました。


ココロの野望

さきほどの昔話に出てきましたけど、わしらは最初は1個のココロだけだったんですね。ですが、他のココロがいる状態を作り出すことで、自分がどういうココロなのか、どんな姿形で、どんなことを感じているのかを、体験できるようになりました。

そう、

自分自身、というものを「体験する」機会を得た

のです。これはとても画期的でした。

1個のココロしかない世界では、絶対にできなかったことです。ココロが2個以上あるからこそ、うれしかったり、悲しかったり、楽しかったり、さびしかったりという体験ができるようになったのです。きっと、おおもとのココロは、大喜びしたでしょうね

そしてその後、ココロは思いました。

「今は2個だけど、もっといっぱいココロがあったら、もっといっぺんにどんどん「体験」できるんじゃね?」

こうして、わしら「人生が辛い」組にとって厄介な(笑)『他者』というものが誕生したのです。

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さて、次回は、その辺の話からしましょう。他者って厄介ですからね

毎度のことですが、わしの話を信じてしまわないように気を付けてください。今回の話は、特にファンタジックな内容だと思いますし、初めてお聞きになる方には正直『??』だと思うので、特にお気を付けください。ご質問はご遠慮なくどうぞ!!
(^~^ )

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これは、拙ブログ『人生はなぜ辛いのか、と思った時に読むブログ』からの転載です。イラストや強調で分かりやすい、本家サイトはこちら。
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このブログの文章を初めてお読みの方は、ぜひ第1回からお読みください。
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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)