【連載小説】聖ポトロの巡礼(第16回)
おしまいの月40日
石や乾燥した大地や、枯れた植物が点在する埃っぽい道が続く。
最近は水分の確保が非常に重要だ。この土地に入ってから、今までみたいに川や池の水をどうにか飲むような水分供給方法がままならない。何せ、水源がないんだから。
幸いなことに、この道を行く旅人相手なのか、道沿いの所々に集落があって、そこでどうにか井戸水を分けてもらえる。ただ、2ガイン前に最後の集落を経った後、新しい集落を発見できないでいる。
水はまだ、節約すればあと3ガインくらいは持ちそう