見出し画像

本の帯は捨てる

先日こんなツイートが流れてきた。

ダニエル・キイスによるSF小説「アルジャーノンに花束を」
これを読んだ投稿者が何気なく感想を呟いたところ世間から予想以上の反応があり、投稿が出版社の目に止まったことで小説の帯にまで載ることになったそうだ。

「ダサすぎ、買ってすぐ捨てるわ」
「インプレッションの数をアピールして何になるんだ」
SNS上では否定意見も目立つが、投稿者の大袈裟にも聞こえる感想文は、実際に多くの人の心を動かしてしまっている。

そもそも帯がダサいのなんて今に始まったことじゃない。
昔から、権威性でもって営業をかけてくるいやらしい広告だった。
大切に取っておくようなもんじゃない。

「著名人がお金目的で書いた推薦文」と「一般市民の素直な感想」
信用できるのはどっちだろう?

今の出版業界は必死だ。
素晴らしい名作たちが時代とともに忘れられていくくらいなら、
プライドを捨てて、分かりやすい表現で、ライト層を取りこんで行かねば。編集部のそうした判断は間違っていないと思う。

早川書房

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?