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【エッセイ】ガムシロに注がれる愛など


 お店で飲むカフェラテって苦いことが多い。アイスカフェラテの季節は、そんなカフェラテにミルクを何個も足して飲んでいた。ガムシロが苦手だからだ。なんだろう、あの独特な甘さ。うんと冷やして、アイスのようにしたら食べられるかもしれないけれど、基本的に苦手だ。あれを混ぜたら、もう別の飲み物になってしまう。

 マクドナルドのカフェラテは美味しい。一杯200円、安くて美味い、でも少し苦い。今日ついにアイスカフェラテの季節に終止符を打ち、ホットで飲んだ。ホットのカフェラテにシュガースティックを一本溶かすと、とても美味しかった。
 私が気がついていないだけで、世界はとっくにホットの季節だったのだ。熱くてうめー、砂糖入れたら苦さも程よく、めっちゃ美味い。

 人と話していると、なぜか苦手な食べ物の話をしてしまう。うー、炭酸苦手なんだぁ。あー、カラシもわさびもダメなんだぁ、という具合に。
 たまに、「あの人と会話すると人の悪口ばっかりで嫌になるんだよね〜」という悪口を耳にする。私もそういう人種なのかもしれない。なぜだろうと考えて、口頭の会話だと、好きより嫌いの方が、脈絡なく話し出せる話題なのかもしれないと思い至った。
 会話の最中、「私おにぎりすっごく好きなんだよねぇ」と言い出したら、「お、おう」と微妙な反応になる。しかし「梅干し苦手なんだよね〜」は「マジで?私大好き〜」だったり「わかる、私も苦手!」と、会話が繋がりやすい。気のせいかな?

 クリスマス目前、フジヤのショートケーキが食べたいけれど、当日に予約なしで手に入るだろうか?とにかく予約を取るのが面倒くさくて嫌いで…あっ、また嫌いの話に……。

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