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チョン・ミュンフン&庄司紗矢香

【過去の演奏会より】

日時:2011年5月11日(水)
場所:ザ・シンフォニーホール(大阪)

・指揮:チョン・ミュンフン
・ヴァイオリン:庄司紗矢香
・管弦楽:ソウル・フィルハーモニー管弦楽団

【演目】

・チャイコフスキー作曲 ヴァイオリン協奏曲
・チャイコフスキー作曲 交響曲第6番「悲愴」

日本以外のアジアのオーケストラを聴くのは初めてで、どんな演奏をするのか楽しみだった。その演奏を正面2階で聴いたが、期待に違わない素晴らしいものだった。チョン・ミュンフンの手勢といっていい、信頼関係にあるソウル・フィルハーモニー管弦楽団は指揮者の要求に見事に応えていた。技術レベルは高く、悲愴の第3楽章もアンコールのチャイコフスキーの交響曲第4番第4楽章も物凄く速いテンポで驚いたが、乱れることなく心に迫ってくるような演奏だった。とても心地よかった。緩徐楽章は反対に重たく、メリハリが効いていたと思う。鋭く腕を振る独特の指揮ぶりは、キビキビとしていて彼らしいものだった。

ヴァイオリンの庄司紗矢香は、ステージでの堂々とした姿、陶酔しているように音楽に没頭する弾きぶりは、とてもカッコよかった。技術的には何の心配もなく、楽々とチャイコフスキーを弾きこなしていた。素晴らしく感動的な演奏だった。

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