見出し画像

「性格が良い人」も「性格が悪い人」も、いない。

友達や家族、仕事仲間について、性格が良いとか性格が悪いとか感じたことはありませんか?

衝撃的なことを言いますが、私は性格に良いも悪いもないと思っています。

💐人は多面体

私たちが他人を見るとき、基本的にはその人の多面体のほんの一部分しか見えていません。
それだけを見て「この人はこういう人だ」と決めつけるのは良くありません。

たとえば、私は以前、飛び込み営業をしていました。
でも、日本では営業マンは煙たがられることが多い。
実際、一言目の挨拶だけで、お客さまから怒鳴られることもありました。

でも、それで「そのお客さま=性格が悪い人」と判断するのは間違いです。
その人にも大切な家族や友達、仕事があり、生活があるのです。たまたま忙しかったり余裕がないタイミングだったかもしれません。

そういった背景を知らずに「あの人は性格が悪かった。最悪な人!」と決めつけるのは、ちょっと違うと思いませんか?

💐氷山の一角

「氷山の一角」という言葉があるように、私たちが見ているのは、相手のほんの一部分に過ぎません。
表面に見えている一部だけで人を判断するのは、避けるべきです。

また、一見不適切に思える「営業マンに対して怒鳴る」という対応すらも、一概に悪いとは言えません

自分や大切な人を守るために、警戒心を持つことも、大切です。
逆に、初対面の人の言葉をすべて信じてしまう人がいたら、それも心配です。

フレンドリーな人も、悪くない。
警戒心が強い人も、悪くない。

💐営業経験から学んだ。性格は良いも悪いもない

私が人と接する時のスタイルは、「繊細な心遣いで寄り添う」というものでした。

営業マン時代は、お客さまの一挙手一投足を見逃さず、少しでも喜んで貰えるよう心掛けていました。

そんなスタイルで結果を出していた私の元に、1人の新人営業マンが配属されました。

彼は、お客さまの微妙なテンションの変化を読み取るのが苦手でした。
私は「気遣いが出来ないと営業は難しい」と思い、彼とたくさん練習しました。
しかし、いくら練習しても中々気遣いは上達しません。お互いとても苦労しました。

しかし、彼にはガッツがあり、結果が出ない期間も努力を欠かしませんでした。
すると1年後には、なんと全社で表彰される、トップ営業マンにまで育ちました。

しかし、彼のスタイルは依然"気遣い型"ではない。むしろ、彼の独特の世界観に、どんなお客さまも巻き込むスタイルでした。

やり方は真逆でも、同等に素晴らしい成果を出せるということに、私は自分の視野の狭さを痛感しました。
そしてこの時、"気遣い型営業だけが正解"という思い込みを手放せました。

そして、マネジメントにおいても、私たちは真逆でした。
気遣い型の私は、後輩の悩み相談にどっぷり乗るのは得意でしたが、一方で支部全体の空気を作り、大きな声でまとめあげるというのは苦手でした。
しかし、その部分は彼の得意分野だったのです。朝礼や終礼で全体を鼓舞するのは彼の役目になりました。

こうして、得手不得手が交互になっている2人は、"どちらが正しい・間違っている"ではなく、お互い尊重し補い合えると学びました。

💐決断力がない友人S

もう1つ例を出します。
私の友人Sさんは、決断力や行動力がないと評価されがちです。
彼は何をするにも多くの時間を使い、考え込みます。
そのせいもあり、職場で上司と折り合いが悪いこともしばしば。
「細かいことウダウダ考えてないで、とりあえず動いてみなよ‼️」
と、幾度となく言われてきた事でしょう。

でも、これも表裏一体で、「あーでもないこーでもない」と思い悩んだ分、思慮深さにおいては、彼の右に出る者はいません。
読書量も半端なく、哲学的な引き出しも多い。

邪険にされることも多い彼ですが、私にとっては彼との会話は非常に楽しく、唯一無二の時間なのです。

💐2つの例から言えること

性格はまるで、球体のおもちゃのようなものです。
出っ張りを叩くと反対側が飛び出ます。
どちらが優れているとか、劣っているとかではないのです。

見え方は、人によって変わります。
状況によっても、良い形で出てくる事もあれば悪い形で出てくることもあります。

💐普遍的な真理と、多様な道すじ

しかし、こうして多様性を尊重していった場合に弊害は起こらないでしょうか?

例えば、「最低限守るべき共通のルールすら有耶無耶になり、社会が正常に機能しなくなるのでは?」と危惧したことはありませんか?

結論、多様性を尊重しても、人間にとって普遍的で重要なルールは機能します。

例えば、「人を殺してはいけない」というのは人類の普遍のルールです。

でも、そこにたどり着く理由や考え方は人それぞれです。
自己中心的な人は「殺しても自分のメリットよりデメリットが上回るからやらない」と考えます。
一方で、他人中心の人は「人にされて嫌なことはしない」と考えるでしょう。

このような考え方の道すじの違いで、時に分かり合えないこともあります。
「あなたは自分のことばかり考えている!」と「いやいや、あなたは自分の意見がない!」という対立です。

でも、道すじは違えど、最終的に辿り着く結末は同じなんです。
どんなに違って見えても、私たちは同じ真実に向かっているのです。

💐"主語デカ"になってない?一面から全体を決めつけない

人間は多面体。
多様な視点から理解し合うことが必要です。

同じ人でも、性格がよく見えることもあれば、悪く見えることもあります。

今たまたま目に映っている一面だけを見て、「Aさん=良い人」「Bさん=悪い人」のように一元的な見方をするのはナンセンスです。

特にネットでは「男はこうだ、女はこうだ」といった主語デカ構文(と、それに対する批判)が散見されますが、「一面を見て全体を決めつける」という意味では、本質的には同じ事ですね。良くない。

💐最後に

次に誰かを評価しそうになった時。
一度立ち止まって、その人の多面性に思いを馳せてみてください。

他人の一部分しか見えていないことを忘れず、相手を包括的に理解・尊重しようとする姿勢が大切です。

💐宣伝

あなたの食事は何点?
こんなお悩み、ありませんか?

1杯で1食分の不足がちな栄養が補える『ママキュア完全栄養プロテイン』をお試しください。

今なら会員登録でクーポンプレゼント🎁
安く買えます🎁

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?